Ωの僕がお偉いさん

白いモフモフ

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良識人カドラ※

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 ※です。後半にいくほど背後注意です。

・・・・・・・
カドラさんはどんどん小さくなっていく。いや、縮こまっているからであって本当に縮んでるわけじゃないよ?あ、そんなのは分かってる?それは良かった。
 あれから僕はサミュエル様にピクニック等で性行為から切り離した環境でデート等をして気分を代えてみる提案をするも、既に試した後で意味がなかったと言われた事や、ハーブ等でリラックスすることによりそちらに意識を持っていかないように考えてみたとか今までの会話を話した。
 そして一番肝心……アーノルドが重要視しているだけだけど。お揃いの下着類の事もノリで買ったけど着る予定はない事も話す。

 「え?着ないの?」

 「……だって嫌じゃない?僕のはこの色、マオはこの色、とか知ってたらついマオで想像しない?そんなのモヤモヤしちゃうでしょ?」

 「やきもち?私にはノエルだけだよ。」

 なんてイチャコラもちょっとあったけど。
まぁ、そんな感じでアーノルドには分かってもらえたと思う。

 「ノエル様、すまないがマオがサミュエル様に何を言ってるかもっと詳しく。」

 落ち込んでため息ついたり、呆れたりと忙しいコウはいっそのこと全部知った方が後々楽だと悟ったらしい。

 「そう言われても……。サミュエル様とマオの組み合わせは非常に危険だとしか。ああそうだ、カドラさん、もしかしたら近いうちにサミュエル様が物凄く大胆に誘うかも知れませんから…」

 「え?」

 「ちょっと待て。」

 カドラさんとコウが一斉に声をだした。大丈夫、昨日の話だから直ぐには実行難しいから。

 「ノエル?それは実行確定なのかな?」

 「うん。そうだと思うよ?ノリノリでトータが教えてマオが用意するって言ってたから。」

 ……3人のαが固まったねぇ。アーノルドが「詳しく」と言うので教えてあげよう。でも僕は引いたよ?それを覚えておいてね?

 「まずサミュエル様の住んでるような環境がないと出来ない事なんでコウの心配はマオが張り切りすぎるっていう事以外はないので安心して?」

 「いや、そこが一番心配だから。」

 「ノエル?安心させる要素は何処にもないよ?」

 「……あの…お2人にここまで言わせるマオはサミュエルと一緒に今もいるのですが?」

 コウとアーノルドの突っ込みとカドラさんの不安を丸っと無視していこう。

 「え~と、回りから覗けない庭先に大きめのブランコを用意します。サミュエル様は過激な下着に薄物の透けるような上着を着てブランコの上で待ってます。ここまでが演出です。」

 なんか古い昭和ポルノ映画に出てきそうだよね?まぁ、トータが昔いた所の先輩Ωがやっていたと言ってたからやっぱり古いよね?僕的にはサミュエル様はこの案がダメだったとしてもブランコが作られるから嬉しいんだと思うよ。

 「ブランコで密着イチャイチャの後、手作りスイーツを食べさせてあげると言われます。先にサミュエル様がお部屋に戻り後から呼ばれます。そこで待っているのは全裸に薄布を羽織っただけのサミュエル様です。そこでまた密着イチャイチャ、『あーん』で食べそこなわせたふりで落としたスイーツをサミュエル様が拾うと見せかけカドラさんのにいきなり舌を這わせる……という筋書きです。」
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