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行程説明会
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マオが迎えに来てアンリと共に母様の部屋へ行く。今から今日から出発前の説明をすると呼ばれたのだ。
コウは母様と仲良く話をしていた。聞いてると母様を姫様と読んでるので違和感がすごい。
「そう?でもオレも呼ぶとしたら姫様って呼ぶよ?フールフーガの人は皆そう呼ぶからねぇ。」
へぇ~、いつまでも自国のお姫様なのか。
「おう、来たな。もうこっから先長い付き合いだから言葉は勘弁な。姫様にもさっき了解とったから。ってことで、こっち座ってくれ。明日からの流れ説明するから。」
明日、明後日と提督とデジレ様は王都で用事をすませる。その間に僕たちは準備……主に僕とアンリの用意をしてグリフウッドに移動しておく。マオは僕につけておくけどコウは出港の準備やら人員の配置やらと色々やることがあるらしい。
3日後、合流してアーノルドと提督がちょっとお話ししてから出航。もし夕方になるようなら翌日。出航したら一度フールフーガに行って、母様と僕とアンリをお客様としてご案内。その後は主に母様が挨拶やらで時間が必用そうなので7日ほど予定している。その後、出航して一路南へ向かい、途中の港で補給のため2泊。もし交易したければどうぞと。その後は目的地モンモン島に向かう。モンモン島ではアンリに見てもらう事が多いため7日ほど停泊予定。
おおう!結構な日程だ。軽く見て約1月はかかるか?これはシモンが育ってたからできる事だったね。イヤー良かった良かった。優秀な長男でホントに助かるよ。
行程説明の最中、しきりに頷き爺に目配せするノエルをじっと見ていたアンリは改めてノエルの規格外に驚いた。たぶん説明を聞きながら自分の事を考えて爺とアイコンタクトをとってると思われるのだが普通の自分の知るΩは一度に色々な事を考える者はいない。それに自分でもメモをとってはそこになにやら書き込んでいるけど、時々含みのある笑いをするのを見て怖くなった。
「ちょっと良いかしら?」と手を上げた王妃に目が集まる。
「預けてある私の船を引き連れても良いということ?」
「ええ、姫様の船は時々運航もしていていつでも使えますからいいですよ。」
「ちょっと待って母様、預けてある船って?」
「ノエルは知らなかった?王様と一緒になる前に乗っていた船を国に預けて来たのよ。ここでは乗れないからね。船員もいるからたまに出してもらうように頼んでいたの。またあのコに乗れるなんて嬉しいわ。」
ふーん、とノエルが納得してるのをアンリは嫌な予感がしながら見ている。しばらく観察してるとノエルは爺の方を振り向いてじっと見つめてると爺から「許可が出ればです」と答えた。爺はノエルのやりたいことも言いたいこともすべて理解しているらしい。
アンリはこのややこしい状況に頭を抱え込みたくなったがよく考えてみると元々の原因は家出した自分にあると気付き過去にないほど反省した。
コウは母様と仲良く話をしていた。聞いてると母様を姫様と読んでるので違和感がすごい。
「そう?でもオレも呼ぶとしたら姫様って呼ぶよ?フールフーガの人は皆そう呼ぶからねぇ。」
へぇ~、いつまでも自国のお姫様なのか。
「おう、来たな。もうこっから先長い付き合いだから言葉は勘弁な。姫様にもさっき了解とったから。ってことで、こっち座ってくれ。明日からの流れ説明するから。」
明日、明後日と提督とデジレ様は王都で用事をすませる。その間に僕たちは準備……主に僕とアンリの用意をしてグリフウッドに移動しておく。マオは僕につけておくけどコウは出港の準備やら人員の配置やらと色々やることがあるらしい。
3日後、合流してアーノルドと提督がちょっとお話ししてから出航。もし夕方になるようなら翌日。出航したら一度フールフーガに行って、母様と僕とアンリをお客様としてご案内。その後は主に母様が挨拶やらで時間が必用そうなので7日ほど予定している。その後、出航して一路南へ向かい、途中の港で補給のため2泊。もし交易したければどうぞと。その後は目的地モンモン島に向かう。モンモン島ではアンリに見てもらう事が多いため7日ほど停泊予定。
おおう!結構な日程だ。軽く見て約1月はかかるか?これはシモンが育ってたからできる事だったね。イヤー良かった良かった。優秀な長男でホントに助かるよ。
行程説明の最中、しきりに頷き爺に目配せするノエルをじっと見ていたアンリは改めてノエルの規格外に驚いた。たぶん説明を聞きながら自分の事を考えて爺とアイコンタクトをとってると思われるのだが普通の自分の知るΩは一度に色々な事を考える者はいない。それに自分でもメモをとってはそこになにやら書き込んでいるけど、時々含みのある笑いをするのを見て怖くなった。
「ちょっと良いかしら?」と手を上げた王妃に目が集まる。
「預けてある私の船を引き連れても良いということ?」
「ええ、姫様の船は時々運航もしていていつでも使えますからいいですよ。」
「ちょっと待って母様、預けてある船って?」
「ノエルは知らなかった?王様と一緒になる前に乗っていた船を国に預けて来たのよ。ここでは乗れないからね。船員もいるからたまに出してもらうように頼んでいたの。またあのコに乗れるなんて嬉しいわ。」
ふーん、とノエルが納得してるのをアンリは嫌な予感がしながら見ている。しばらく観察してるとノエルは爺の方を振り向いてじっと見つめてると爺から「許可が出ればです」と答えた。爺はノエルのやりたいことも言いたいこともすべて理解しているらしい。
アンリはこのややこしい状況に頭を抱え込みたくなったがよく考えてみると元々の原因は家出した自分にあると気付き過去にないほど反省した。
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