351 / 685
保健体育
しおりを挟む
* 今回、内容がちょっとアレです。背後ご注意願います。
こってりと爺にお説教されたのは久しぶりだ。でも今回は引かないよ、だってΩにとって発情期をどう乗り越えるのかはとても重要な課題だからね。
「ノエル様、爺やさんが言いたいのはそこじゃなくて校長先生の部屋に押し掛けた事だと思うよ?」
何を言うのカシス?校長なんだから生徒の授業内容くらいは簡単にでも把握しとかないと。
「……それはそうでも、Ωがαに向かって言う内容じゃないと……(ブツブツ)なんでここまで頭しっかりしてるくせにここだけΩっぽいわけ……これ、どうやってストッパーになれと?」
なんだかカシスはお疲れのようだ。ブツブツと何か言い出した。聞こえないけどあの様子は僕への文句だな。ほっとこう。
「ほらカシスそんなとこで沈んでないで保健医呼んできて。昨日、カシス達に無理やり連れ去られて対処が途中なんだから。」
「だから、何でαを巻き込むんですか。」
「保健医はΩだよ。Ωの扱いはデリケートな部分も多いからね。」
「そっちじゃない!私の事ですよ!(ブツブツ……デリケートって……ぜんぜんデリケートじゃないじゃん……)」
渋々呼んできてくれた保健医さんはなんと24才という若さだ。実は番の人もお医者さんなんだよね。うちの学校は保健医さんは3人体制なんだけどその中で一番若い先生だ。
「ノエル様お呼びと伺いましたけど?お迎えに来た方、何も教えてくださらないので何も分からないまま来ましたけど。」
あらやだ、カシスったら何も言ってないの?しょうがないなぁ。
「ごめんねいきなり来てもらって。学校の方は大丈夫?」
「ええ、今は誰も時期じゃないですから1人はお休みですけどもう1人いますので。午前中はどこも体育授業ありませんしね。」
「なら良かった。今日はちょっと聞きたいことがあってね。
学校で、生徒に発情期の指導ってしてる?」
……え?って固まってるね。でもすぐに回復して、うーんって困ってる。
「してない訳じゃないですけど、10才になった時点で個人面談をして公式の冊子を渡してますし寄宿舎の待機室に入って過ごしてもらうということくらいです。……本能的な部分も多いですからなんとも。」
「やっぱりそんな感じかぁ。……昨日、ちょっと生徒と話をしたんだけどその時にパートナーとの不安を抱える子が居てね。これからはパートナーと一緒に迎える発情期の事も教えるべきかと……。」
「えっ!ちょっと待って下さい。ノエル様、発情期の時って色々考える余裕なんて無いですよね?1人で堪えるならまだしもパートナーといて?」
ん?そう?あれ?そうかな……。
「えっと、つかぬことを伺いますけど……時期に会うと体が熱くなって……頭がぼぉっとしますよね?」
うん、そうだね。ギュってされると体の芯から溶かされちゃうような感じでクラクラし始めるよね。それからお腹の下あたりがウズウズするの。そうなるともう我慢きかなくなっちゃっておねだりしちゃうね。
「え……意外と冷静?あ、でもノエル様だから。」
「あぁ規格外」って納得してる保健医がいた。
こってりと爺にお説教されたのは久しぶりだ。でも今回は引かないよ、だってΩにとって発情期をどう乗り越えるのかはとても重要な課題だからね。
「ノエル様、爺やさんが言いたいのはそこじゃなくて校長先生の部屋に押し掛けた事だと思うよ?」
何を言うのカシス?校長なんだから生徒の授業内容くらいは簡単にでも把握しとかないと。
「……それはそうでも、Ωがαに向かって言う内容じゃないと……(ブツブツ)なんでここまで頭しっかりしてるくせにここだけΩっぽいわけ……これ、どうやってストッパーになれと?」
なんだかカシスはお疲れのようだ。ブツブツと何か言い出した。聞こえないけどあの様子は僕への文句だな。ほっとこう。
「ほらカシスそんなとこで沈んでないで保健医呼んできて。昨日、カシス達に無理やり連れ去られて対処が途中なんだから。」
「だから、何でαを巻き込むんですか。」
「保健医はΩだよ。Ωの扱いはデリケートな部分も多いからね。」
「そっちじゃない!私の事ですよ!(ブツブツ……デリケートって……ぜんぜんデリケートじゃないじゃん……)」
渋々呼んできてくれた保健医さんはなんと24才という若さだ。実は番の人もお医者さんなんだよね。うちの学校は保健医さんは3人体制なんだけどその中で一番若い先生だ。
「ノエル様お呼びと伺いましたけど?お迎えに来た方、何も教えてくださらないので何も分からないまま来ましたけど。」
あらやだ、カシスったら何も言ってないの?しょうがないなぁ。
「ごめんねいきなり来てもらって。学校の方は大丈夫?」
「ええ、今は誰も時期じゃないですから1人はお休みですけどもう1人いますので。午前中はどこも体育授業ありませんしね。」
「なら良かった。今日はちょっと聞きたいことがあってね。
学校で、生徒に発情期の指導ってしてる?」
……え?って固まってるね。でもすぐに回復して、うーんって困ってる。
「してない訳じゃないですけど、10才になった時点で個人面談をして公式の冊子を渡してますし寄宿舎の待機室に入って過ごしてもらうということくらいです。……本能的な部分も多いですからなんとも。」
「やっぱりそんな感じかぁ。……昨日、ちょっと生徒と話をしたんだけどその時にパートナーとの不安を抱える子が居てね。これからはパートナーと一緒に迎える発情期の事も教えるべきかと……。」
「えっ!ちょっと待って下さい。ノエル様、発情期の時って色々考える余裕なんて無いですよね?1人で堪えるならまだしもパートナーといて?」
ん?そう?あれ?そうかな……。
「えっと、つかぬことを伺いますけど……時期に会うと体が熱くなって……頭がぼぉっとしますよね?」
うん、そうだね。ギュってされると体の芯から溶かされちゃうような感じでクラクラし始めるよね。それからお腹の下あたりがウズウズするの。そうなるともう我慢きかなくなっちゃっておねだりしちゃうね。
「え……意外と冷静?あ、でもノエル様だから。」
「あぁ規格外」って納得してる保健医がいた。
33
お気に入りに追加
2,663
あなたにおすすめの小説
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます
悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
▼毎日18時投稿予定
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
最強スキルで無双したからって、美女達によってこられても迷惑なだけなのだが……。冥府王は普通目指して今日も無双する
覧都
ファンタジー
男は四人の魔王を倒し力の回復と傷ついた体を治す為に魔法で眠りについた。
三十四年の後、完全回復をした男は、配下の大魔女マリーに眠りの世界から魔法により連れ戻される。
三十四年間ずっと見ていたの夢の中では、ノコと言う名前で貧相で虚弱体質のさえない日本人として生活していた。
目覚めた男はマリーに、このさえない男ノコに姿を変えてもらう。
それはノコに自分の世界で、人生を満喫してもらおうと思ったからだ。
この世界でノコは世界最強のスキルを持っていた。
同時に四人の魔王を倒せるほどのスキル<冥府の王>
このスキルはゾンビやゴーストを自由に使役するスキルであり、世界中をゾンビだらけに出来るスキルだ。
だがノコの目標はゾンビだらけにすることでは無い。
彼女いない歴イコール年齢のノコに普通の彼女を作ることであった。
だがノコに近づいて来るのは、大賢者やお姫様、ドラゴンなどの普通じゃない美女ばかりでした。
果たして普通の彼女など出来るのでしょうか。
普通で平凡な幸せな生活をしたいと思うノコに、そんな平凡な日々がやって来ないという物語です。
主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
もう人気者とは付き合っていられません
花果唯
BL
僕の恋人は頭も良くて、顔も良くておまけに優しい。
モテるのは当然だ。でも――。
『たまには二人だけで過ごしたい』
そう願うのは、贅沢なのだろうか。
いや、そんな人を好きになった僕の方が間違っていたのだ。
「好きなのは君だ」なんて言葉に縋って耐えてきたけど、それが間違いだったってことに、ようやく気がついた。さようなら。
ちょうど生徒会の補佐をしないかと誘われたし、そっちの方に専念します。
生徒会長が格好いいから見ていて癒やされるし、一石二鳥です。
※ライトBL学園モノ ※2024再公開・改稿中
愛され末っ子
西条ネア
BL
本サイトでの感想欄は感想のみでお願いします。全ての感想に返答します。
リクエストはTwitter(@NeaSaijou)にて受付中です。また、小説のストーリーに関するアンケートもTwitterにて行います。
(お知らせは本編で行います。)
********
上園琉架(うえぞの るか)四男 理斗の双子の弟 虚弱 前髪は後々左に流し始めます。髪の毛の色はご想像にお任せします。深い赤みたいなのアースアイ 後々髪の毛を肩口くらいまで伸ばしてゆるく結びます。アレルギー多め。その他の設定は各話で出てきます!
上園理斗(うえぞの りと)三男 琉架の双子の兄 琉架が心配 琉架第一&大好き 前髪は後々右に流します。髪の毛の色はご想像にお任せします。深い緑みたいなアースアイ 髪型はずっと短いままです。 琉架の元気もお母さんのお腹の中で取っちゃった、、、
上園静矢 (うえぞの せいや)長男 普通にサラッとイケメン。なんでもできちゃうマン。でも弟(特に琉架)絡むと残念。弟達溺愛。深い青色の瞳。髪の毛の色はご想像にお任せします。
上園竜葵(うえぞの りゅうき)次男 ツンデレみたいな、考えと行動が一致しないマン。でも弟達大好きで奮闘して玉砕する。弟達傷つけられたら、、、 深い青色の瞳。兄貴(静矢)と一個差 ケンカ強い でも勉強できる。料理は壊滅的
上園理玖斗(うえぞの りくと)父 息子達大好き 藍羅(あいら・妻)も愛してる 家族傷つけるやつ許さんマジ 琉架の身体が弱すぎて心配 深い緑の瞳。普通にイケメン
上園藍羅(うえぞの あいら) 母 子供達、夫大好き 母は強し、の具現化版 美人さん 息子達(特に琉架)傷つけるやつ許さんマジ。
てか普通に上園家の皆さんは顔面偏差値馬鹿高いです。
(特に琉架)の部分は家族の中で順列ができているわけではなく、特に琉架になる場面が多いという意味です。
琉架の従者
遼(はる)琉架の10歳上
理斗の従者
蘭(らん)理斗の10歳上
その他の従者は後々出します。
虚弱体質な末っ子・琉架が家族からの寵愛、溺愛を受ける物語です。
前半、BL要素少なめです。
この作品は作者の前作と違い毎日更新(予定)です。
できないな、と悟ったらこの文は消します。
※琉架はある一定の時期から体の成長(精神も若干)がなくなる設定です。詳しくはその時に補足します。
皆様にとって最高の作品になりますように。
※作者の近況状況欄は要チェックです!
西条ネア
願いの守護獣 チートなもふもふに転生したからには全力でペットになりたい
戌葉
ファンタジー
気付くと、もふもふに生まれ変わって、誰もいない森の雪の上に寝ていた。
人恋しさに森を出て、途中で魔物に間違われたりもしたけど、馬に助けられ騎士に保護してもらえた。正体はオレ自身でも分からないし、チートな魔法もまだ上手く使いこなせないけど、全力で可愛く頑張るのでペットとして飼ってください!
チートな魔法のせいで狙われたり、自分でも分かっていなかった正体のおかげでとんでもないことに巻き込まれちゃったりするけど、オレが目指すのはぐーたらペット生活だ!!
※「1-7」で正体が判明します。「精霊の愛し子編」や番外編、「美食の守護獣」ではすでに正体が分かっていますので、お気を付けください。
番外編「美食の守護獣 ~チートなもふもふに転生したからには全力で食い倒れたい」
「冒険者編」と「精霊の愛し子編」の間の食い倒れツアーのお話です。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/2227451/394680824
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる