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来ちゃった
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爺によく考えてと言われたのでよく考えた。
どうせ父様達の元にはお見合いパーティーの話はもう届いているだろう。飛行船遊覧の話も知ってるだろうし父様か母様どちらか様子見に来るかもしれない。いや、飛行船を王都から持ってくる時に乗ってきちゃう可能性もあるな。
「爺、これは経験値からの言葉なんだけど」
あ、爺が表情は変えずに目だけで『聞きたくない』と訴えてる。アハハハ……うん、僕も言ったら本当になりそうで言いたくないんだよ?と目で訴えてみた。
「ええ、承知いたしておりますとも。使用人側はいらっしゃる事を想定して準備いたします。」
いや~さすが爺。話が速いどころか二、三歩前をいってる。
「じゃあさ、今の段階で父様達はどこまで知っててどうやって関わって来ると思う。僕的には一番動きやすい母様が来ると思うんだけど。今回はローランドも参加者として来るって聞いてるから……あれ?トータも来るか。」
僕の義弟になるのはイヤ事件でどうしようと思っていたけど、トータによる説得で(?)参加が決まったローランドは予定では招待客が来るより早めに来てもらってαからの意見を聞く予定だ。
え?αなら爺の意見で良くないかって?……いいぇいえ、僕が聞きたいのは落ち着きがあって理性の聞く大人のαの意見でなく、お見合いに期待をよせてがっついてる年代の意見が聞きたいのだ。うん、ローランドが“がっついてる”かといえば今はそうでもないけど、がっついた経験があるからね。
「はい。トータ様はすぐにでもと言っておいででしたがローランド様のご予定がずれて明後日頃になると報告が……?馬車がついたようですね。訪問の予定は無かったのですが、どなた……」
窓際によった爺から静かなため息と「トータ様です」との呆れた感じの声がした。
出迎えに出た爺と入れ代わって窓際に行くとトータが馬車からおろしてもらってる所だった。相変わらず馬車のステップが怖いらしい。小さくて滑りそうで怖いんだって。いっそ無ければ飛び降りるのにと呟いてた事もあったな。
あ、爺が迎えに行った。多分、邸の中はザサが大スピードで動き回っているだろう。じゃあ僕は邪魔にならないようにここで待つしかない。
今日の夜はマオもいるから賑やかになりそうだ。
ーーー侍女から報告ーーー
昼に到着されたトータ様が加わり今夜のノエル様のお部屋は大変賑やかにです。マオ様がトータ様に頼まれていたものを渡されています。
「ありがとう!これこれ!楽しみにしてたんだ。」
「?なんなのそれ。」
「ノエルは好きじゃ無さそうだから用意しなかったけど見て気に入ったら今度の航海で見つけて来るよ。」
ガサガサとさっそく包みを開けていくトータ様の手元をノエル様が除き混み首を捻っています。
「なにこれ?」
ブフゥウウウ!!と吹きかけたのをなんとか治めました。それは細い金属のチェーンの両わきに摘まみのついたもの。
「これはね~、エッチ中に乳首を挟んでおくんだよ~。これに重りがついてるものもあるんだけどそれは慣れてからかな。」
あああノエル様の目が遠くなってます。目頭を指で抑えてますね。この分だと夜遅くまで続くんでしょうね。
以上、壁の中の侍女からの報告でした。
どうせ父様達の元にはお見合いパーティーの話はもう届いているだろう。飛行船遊覧の話も知ってるだろうし父様か母様どちらか様子見に来るかもしれない。いや、飛行船を王都から持ってくる時に乗ってきちゃう可能性もあるな。
「爺、これは経験値からの言葉なんだけど」
あ、爺が表情は変えずに目だけで『聞きたくない』と訴えてる。アハハハ……うん、僕も言ったら本当になりそうで言いたくないんだよ?と目で訴えてみた。
「ええ、承知いたしておりますとも。使用人側はいらっしゃる事を想定して準備いたします。」
いや~さすが爺。話が速いどころか二、三歩前をいってる。
「じゃあさ、今の段階で父様達はどこまで知っててどうやって関わって来ると思う。僕的には一番動きやすい母様が来ると思うんだけど。今回はローランドも参加者として来るって聞いてるから……あれ?トータも来るか。」
僕の義弟になるのはイヤ事件でどうしようと思っていたけど、トータによる説得で(?)参加が決まったローランドは予定では招待客が来るより早めに来てもらってαからの意見を聞く予定だ。
え?αなら爺の意見で良くないかって?……いいぇいえ、僕が聞きたいのは落ち着きがあって理性の聞く大人のαの意見でなく、お見合いに期待をよせてがっついてる年代の意見が聞きたいのだ。うん、ローランドが“がっついてる”かといえば今はそうでもないけど、がっついた経験があるからね。
「はい。トータ様はすぐにでもと言っておいででしたがローランド様のご予定がずれて明後日頃になると報告が……?馬車がついたようですね。訪問の予定は無かったのですが、どなた……」
窓際によった爺から静かなため息と「トータ様です」との呆れた感じの声がした。
出迎えに出た爺と入れ代わって窓際に行くとトータが馬車からおろしてもらってる所だった。相変わらず馬車のステップが怖いらしい。小さくて滑りそうで怖いんだって。いっそ無ければ飛び降りるのにと呟いてた事もあったな。
あ、爺が迎えに行った。多分、邸の中はザサが大スピードで動き回っているだろう。じゃあ僕は邪魔にならないようにここで待つしかない。
今日の夜はマオもいるから賑やかになりそうだ。
ーーー侍女から報告ーーー
昼に到着されたトータ様が加わり今夜のノエル様のお部屋は大変賑やかにです。マオ様がトータ様に頼まれていたものを渡されています。
「ありがとう!これこれ!楽しみにしてたんだ。」
「?なんなのそれ。」
「ノエルは好きじゃ無さそうだから用意しなかったけど見て気に入ったら今度の航海で見つけて来るよ。」
ガサガサとさっそく包みを開けていくトータ様の手元をノエル様が除き混み首を捻っています。
「なにこれ?」
ブフゥウウウ!!と吹きかけたのをなんとか治めました。それは細い金属のチェーンの両わきに摘まみのついたもの。
「これはね~、エッチ中に乳首を挟んでおくんだよ~。これに重りがついてるものもあるんだけどそれは慣れてからかな。」
あああノエル様の目が遠くなってます。目頭を指で抑えてますね。この分だと夜遅くまで続くんでしょうね。
以上、壁の中の侍女からの報告でした。
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