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強制退場
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今僕は手をアーノルドのタイで縛られて、足をローランドのタイで縛られてます。そしてアーノルドの肩に担がれて退場させられました。
ぶつぶつとアーノルドが結構物騒な事を呟いてる。
「……まったく、ちっともじっとしない。暫く部屋から出さないぞ。……ブツブツ。」
途中でマオが気の毒そうに僕を見送ったのが不安だ。そしてすれ違った侍女さんに「暫くノエルを部屋から出さない」と伝えた後の侍女さんの呟きがより不安を煽った。
「ノエル様なんて美味しい……お痛わしい。」
どういう事でしょうね?
ようやくアーノルドの部屋のベッドに降ろされた僕は担がれていたために気持ち悪くなってしまっていて、ちょっと休めと言われたのを良いことに目を閉じて休ませてもらった。
しばらくして、喉が乾いたなと思ったら水を飲まされた。アーノルドは僕が寝てるときでも甲斐甲斐しく面倒を見てくれる。だからこのときも普通に、(また声に出していたんだね)と思っていた。今までも僕が寝ぼけて言うとアーノルドは口移しで水を与えてくれたことがあるので別に普通に受け取っていた。そしてまたうとうととしていたら今度はチャッチャッチャッチャッとという音がしだして……やっと目が覚めた。
……一気に目が覚めた理由……僕、完全にアーノルドに剥かれて遊ばれてました。……どうしよう、起き抜けにすごく気持ちいい。
・・・・・・
マオの災難
マオの前から微妙な雰囲気のアーノルドがノシノシと歩いてくる。アーノルドの歩く効果音にノシノシは似合わんしなと眺めていると、何か担いでいるためにいつもと違うのだと気がついた。重そうなので廊下の脇に避けて道を譲ると担いでいるのがノエルだとわかった。その事に戸惑っているとチラリと横目で睨まれたので思わず口を閉じた。そして自分のすぐ後ろにいた侍女に「暫くノエルを部屋から出すつもりは無い」といったのを聞いてこれは関わらない方が身のためだと察して慌てて自分の与えられてる部屋に逃げ帰った。
「こえーよ、こえーよ……何だよあれ。」
ブツブツ一人言を呟きながら(綺麗な顔してすましたお貴族様が怒ったら何するかわかったもんじゃない。ノエルもかわいそーに……。)なんて思っていたらドアがノックされた。ちょっと乱暴なノックに艦の人間だと思い「開いてるよ」とだけ答えた。
「やぁマオ君。うちのノエルが君には大変お世話になっているようだね?」
ドアに背中を向けて絨毯に寝転がっていたマオはその声に飛び起きた。
「…な…な…なん……なん……なんで」
「なんで私がここに来たのかって?」
声にならないくらい驚いているマオに代わってマオの台詞を口にした。そしてうんうんと頷くマオに貴族的な笑顔を見せながらマオが怯えるには充分な答えを出してくれた。
「私の愛しい妻はすこーしばかり聞き分けが悪いようでね。君は妻と仲が良いだろう?だから助けてくれるよね?」
実際は何も知らないアーノルドにちょっとカマをかけられたマオはお土産一式を渡してしまった。
ぶつぶつとアーノルドが結構物騒な事を呟いてる。
「……まったく、ちっともじっとしない。暫く部屋から出さないぞ。……ブツブツ。」
途中でマオが気の毒そうに僕を見送ったのが不安だ。そしてすれ違った侍女さんに「暫くノエルを部屋から出さない」と伝えた後の侍女さんの呟きがより不安を煽った。
「ノエル様なんて美味しい……お痛わしい。」
どういう事でしょうね?
ようやくアーノルドの部屋のベッドに降ろされた僕は担がれていたために気持ち悪くなってしまっていて、ちょっと休めと言われたのを良いことに目を閉じて休ませてもらった。
しばらくして、喉が乾いたなと思ったら水を飲まされた。アーノルドは僕が寝てるときでも甲斐甲斐しく面倒を見てくれる。だからこのときも普通に、(また声に出していたんだね)と思っていた。今までも僕が寝ぼけて言うとアーノルドは口移しで水を与えてくれたことがあるので別に普通に受け取っていた。そしてまたうとうととしていたら今度はチャッチャッチャッチャッとという音がしだして……やっと目が覚めた。
……一気に目が覚めた理由……僕、完全にアーノルドに剥かれて遊ばれてました。……どうしよう、起き抜けにすごく気持ちいい。
・・・・・・
マオの災難
マオの前から微妙な雰囲気のアーノルドがノシノシと歩いてくる。アーノルドの歩く効果音にノシノシは似合わんしなと眺めていると、何か担いでいるためにいつもと違うのだと気がついた。重そうなので廊下の脇に避けて道を譲ると担いでいるのがノエルだとわかった。その事に戸惑っているとチラリと横目で睨まれたので思わず口を閉じた。そして自分のすぐ後ろにいた侍女に「暫くノエルを部屋から出すつもりは無い」といったのを聞いてこれは関わらない方が身のためだと察して慌てて自分の与えられてる部屋に逃げ帰った。
「こえーよ、こえーよ……何だよあれ。」
ブツブツ一人言を呟きながら(綺麗な顔してすましたお貴族様が怒ったら何するかわかったもんじゃない。ノエルもかわいそーに……。)なんて思っていたらドアがノックされた。ちょっと乱暴なノックに艦の人間だと思い「開いてるよ」とだけ答えた。
「やぁマオ君。うちのノエルが君には大変お世話になっているようだね?」
ドアに背中を向けて絨毯に寝転がっていたマオはその声に飛び起きた。
「…な…な…なん……なん……なんで」
「なんで私がここに来たのかって?」
声にならないくらい驚いているマオに代わってマオの台詞を口にした。そしてうんうんと頷くマオに貴族的な笑顔を見せながらマオが怯えるには充分な答えを出してくれた。
「私の愛しい妻はすこーしばかり聞き分けが悪いようでね。君は妻と仲が良いだろう?だから助けてくれるよね?」
実際は何も知らないアーノルドにちょっとカマをかけられたマオはお土産一式を渡してしまった。
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