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寄宿舎
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結局あのお手紙はそのままお使いの人に渡した。だってトータが言うには「……今更普通のΩの文書にしたって意味ないよ」だって。
マァそうか…とそのままに渡した。そしてその後、トータと寄宿舎を見て回っているんだけど、もう1人後ろにメモ片手についてきているのは、この寄宿学校に入れていた貴族の子供の内の1人だ。年齢的に卒業なので進路希望を聞いたら僕の秘書になりたいと言ってこれまでの勉強内容を見せてくれた。
それらを見て“ああ、イケルかも?”と思ったので今回、僕達について回り僕のの言った内容を書くという事を任せてみた。なにせこの中にはαの爺を入れないので色々と考えないといけない。……ホントに爺がなんでも完璧にしていてくれたから居ないとなると心配事がふえる。
昇降機も既に寄宿舎の真ん中に取り付けたのでそれの使い勝手もどうなのか聞いてみたいなぁと思いながらΩしか入れない寄宿舎の建物へ入る。ドーナツ状だった建物は今は真ん中に非常階段、昇降機、談笑スペースを入れて真ん中は塞いで円形の建物に変わっている。
1階から3階は普通の寄宿棟だけど、発情期を迎えた子は安全の為に4階の隔離室に入る。分厚い扉と2重の窓、差し入れ用の小窓をつけた部屋で5日間過ごしてもらう。個室事のトイレにお風呂を用意するのは大変だったけど、絶対に必要だから頑張ったよ。それから、4階の人達ようにΩの年寄りの人を世話人として雇っている。
「1階から3階の談笑スペースはもっと植物を入れて席を多くしよう。反対に4階は世話人が動きやすいようにしてワゴンを何台か置こう。掃除用と食事用でいいかな……。4階は機能重視で、その他の階は過ごしやすいようにね。」
ランプの位置やカーテンの汚れ具合もチェックして指示を出す。共同スペースの食堂やお風呂も見ていったけど、特に大丈夫みたいだ。……Ωの特徴なのかな…あまり壊れてるとか傷みが激しい部分が無い。汚れも少ないし、とても綺麗なんだ。それを言うと秘書見習いをしている子が教えてくれた。
「多分それはここに来る前、僕達がいた環境によるものだと思います。殆どの子が掃除係だったので汚れは見つけ次第掃除する癖がついてしまってるんです。だから特に清掃の時間とかなくても汚れませんよ。」
……なるほどね。貴族の両親がいても子供と認められず掃除や洗濯などできる仕事をしてなんとか食べてきた子も多かったな。癖になってしまったと簡単に言ったけどその過去を思いやるとそう簡単には言えないものなのにとなんとも言えない気持ちになった。
寄宿棟の次は外の運動場。実はこの運動場が大事な部分なんだ。αの人が自分の番を見つけるためにここに見学に来るとこの運動場を見てもらっている。でもね……総じてΩはあまり運動が得意では無く、運動場にあまり来ない。盲点だったなぁ~。
マァそうか…とそのままに渡した。そしてその後、トータと寄宿舎を見て回っているんだけど、もう1人後ろにメモ片手についてきているのは、この寄宿学校に入れていた貴族の子供の内の1人だ。年齢的に卒業なので進路希望を聞いたら僕の秘書になりたいと言ってこれまでの勉強内容を見せてくれた。
それらを見て“ああ、イケルかも?”と思ったので今回、僕達について回り僕のの言った内容を書くという事を任せてみた。なにせこの中にはαの爺を入れないので色々と考えないといけない。……ホントに爺がなんでも完璧にしていてくれたから居ないとなると心配事がふえる。
昇降機も既に寄宿舎の真ん中に取り付けたのでそれの使い勝手もどうなのか聞いてみたいなぁと思いながらΩしか入れない寄宿舎の建物へ入る。ドーナツ状だった建物は今は真ん中に非常階段、昇降機、談笑スペースを入れて真ん中は塞いで円形の建物に変わっている。
1階から3階は普通の寄宿棟だけど、発情期を迎えた子は安全の為に4階の隔離室に入る。分厚い扉と2重の窓、差し入れ用の小窓をつけた部屋で5日間過ごしてもらう。個室事のトイレにお風呂を用意するのは大変だったけど、絶対に必要だから頑張ったよ。それから、4階の人達ようにΩの年寄りの人を世話人として雇っている。
「1階から3階の談笑スペースはもっと植物を入れて席を多くしよう。反対に4階は世話人が動きやすいようにしてワゴンを何台か置こう。掃除用と食事用でいいかな……。4階は機能重視で、その他の階は過ごしやすいようにね。」
ランプの位置やカーテンの汚れ具合もチェックして指示を出す。共同スペースの食堂やお風呂も見ていったけど、特に大丈夫みたいだ。……Ωの特徴なのかな…あまり壊れてるとか傷みが激しい部分が無い。汚れも少ないし、とても綺麗なんだ。それを言うと秘書見習いをしている子が教えてくれた。
「多分それはここに来る前、僕達がいた環境によるものだと思います。殆どの子が掃除係だったので汚れは見つけ次第掃除する癖がついてしまってるんです。だから特に清掃の時間とかなくても汚れませんよ。」
……なるほどね。貴族の両親がいても子供と認められず掃除や洗濯などできる仕事をしてなんとか食べてきた子も多かったな。癖になってしまったと簡単に言ったけどその過去を思いやるとそう簡単には言えないものなのにとなんとも言えない気持ちになった。
寄宿棟の次は外の運動場。実はこの運動場が大事な部分なんだ。αの人が自分の番を見つけるためにここに見学に来るとこの運動場を見てもらっている。でもね……総じてΩはあまり運動が得意では無く、運動場にあまり来ない。盲点だったなぁ~。
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