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マオ
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床に固定させたままというのも可哀相なので起こすように言うと侍女さん2人に腕を掴まれ肩ごと抑えられた形で引き起こされた。
……うーん、それも痛そうなんだけど。
「素性もわかりませんのでこれが限界ですよ。衛兵を呼びに行かせています。それまでは私の後ろから出ないでください。」
幾分柔らかになったとはいえ爺はまだ緊張した状態だ。僕は素直に従います。よろしくね爺。
「ふざけんな!離せよっ!!俺は客だって言ってんだろがっ!!」
けっこう乱暴な言葉使いだ。髪も肌も日に焼けている。髪はもうひどいくらいパサパサだなぁ、身なりは白シャツに細身の黒いパンツ。足元は軽そうな柔らかい皮の靴か……。自分で選んでるとは思えないからこの子は主持ちかな?客はその主の方で従者と言うところか?いや、従者の教育は受けてなさそうだな。…だとすると……あ、嫌な予感。
「爺…この子の主の名前聞いて。」
「……そういう事ですか。
……マオ、主の名前はなんという?」
相変わらずジタバタしていた子は主の名前を聞かれた事で大人しくなったものの馬鹿にした目で此方を見てきた。スッと爺が自分の体で僕への視線を遮る。……あぁ、爺ったら警戒ぜんぜん解いてない。
「なんだよ!お前らこそ何なんだよ!人のこと抑えつけて偉そうに!お前ら……なん…」
ん?急にどうした?
爺!!圧力かけるの止めて!
「…爺。いいよ。この子、βだから侍女さんからも抜け出せないから大丈夫。それにほら、衛兵が来た。僕は疲れたからよろしく。」
廊下から足音が響いて来たので任せて休みたいと言う。移動移動からのこの騒ぎ……僕、Ωなの!人より体力少ない上にまだ授乳してるから貧血もおこしやすいの!わかって!
「畏まりました。衛兵、この子を連行しなさい。それからアーノルド様へ連絡と、この子の主には私から事情を話しましょう。あぁ…その子の身体検査はしないで良いです。」
天蓋のカーテンを引いて僕を隠しながら言うと侍女さん2人に部屋で待機を言い渡したりと次々に指示を出していく。僕はシモンの横に体を滑り込ませておやすみなさい~。多分……起こされるまで起きないから、夕食には起こしてね?
「ノエル様、ノエル様。起きれますか?そろそろお夕食を召し上がっていただかないと、夜中にお腹空いちゃいますよ?」
侍女さんの1人が起こしてくれた。
シモンは?と隣を見るとご機嫌で手足を伸ばして遊んでる……。良かった~。
「ありがとう…起きる。‥…爺は?」
「戻ってらっしゃいますよ。今、お食事の準備をしております。」
お疲れでしょうからとアーノルドの部屋で一緒に食事をとれるようにしてくれたらしい。簡単に着替えて…シモン抱っこして~、さぁ行こうかと思ったらまた騒がしい足音がした!
ビクッとなって固まると侍女さんがまえに出てくれる。今度はいきなりドアが開いたりしなかったけど……何?騒がしいのは嫌だよ~。
……うーん、それも痛そうなんだけど。
「素性もわかりませんのでこれが限界ですよ。衛兵を呼びに行かせています。それまでは私の後ろから出ないでください。」
幾分柔らかになったとはいえ爺はまだ緊張した状態だ。僕は素直に従います。よろしくね爺。
「ふざけんな!離せよっ!!俺は客だって言ってんだろがっ!!」
けっこう乱暴な言葉使いだ。髪も肌も日に焼けている。髪はもうひどいくらいパサパサだなぁ、身なりは白シャツに細身の黒いパンツ。足元は軽そうな柔らかい皮の靴か……。自分で選んでるとは思えないからこの子は主持ちかな?客はその主の方で従者と言うところか?いや、従者の教育は受けてなさそうだな。…だとすると……あ、嫌な予感。
「爺…この子の主の名前聞いて。」
「……そういう事ですか。
……マオ、主の名前はなんという?」
相変わらずジタバタしていた子は主の名前を聞かれた事で大人しくなったものの馬鹿にした目で此方を見てきた。スッと爺が自分の体で僕への視線を遮る。……あぁ、爺ったら警戒ぜんぜん解いてない。
「なんだよ!お前らこそ何なんだよ!人のこと抑えつけて偉そうに!お前ら……なん…」
ん?急にどうした?
爺!!圧力かけるの止めて!
「…爺。いいよ。この子、βだから侍女さんからも抜け出せないから大丈夫。それにほら、衛兵が来た。僕は疲れたからよろしく。」
廊下から足音が響いて来たので任せて休みたいと言う。移動移動からのこの騒ぎ……僕、Ωなの!人より体力少ない上にまだ授乳してるから貧血もおこしやすいの!わかって!
「畏まりました。衛兵、この子を連行しなさい。それからアーノルド様へ連絡と、この子の主には私から事情を話しましょう。あぁ…その子の身体検査はしないで良いです。」
天蓋のカーテンを引いて僕を隠しながら言うと侍女さん2人に部屋で待機を言い渡したりと次々に指示を出していく。僕はシモンの横に体を滑り込ませておやすみなさい~。多分……起こされるまで起きないから、夕食には起こしてね?
「ノエル様、ノエル様。起きれますか?そろそろお夕食を召し上がっていただかないと、夜中にお腹空いちゃいますよ?」
侍女さんの1人が起こしてくれた。
シモンは?と隣を見るとご機嫌で手足を伸ばして遊んでる……。良かった~。
「ありがとう…起きる。‥…爺は?」
「戻ってらっしゃいますよ。今、お食事の準備をしております。」
お疲れでしょうからとアーノルドの部屋で一緒に食事をとれるようにしてくれたらしい。簡単に着替えて…シモン抱っこして~、さぁ行こうかと思ったらまた騒がしい足音がした!
ビクッとなって固まると侍女さんがまえに出てくれる。今度はいきなりドアが開いたりしなかったけど……何?騒がしいのは嫌だよ~。
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