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僕(猫)は咬まれませんでした。
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やっと館につくと先触れが出ていたらしく総出でのお迎えになってた。アーノルドはやつれてるし、ローランドは跪いてるし……なんで?どうして?
「兄…兄、うえ……。わた…くしの………。私の、管理…不行き届き!………私が…あ奴らの……増長を招きました!」
館に到着した僕の前でローランドがこの世の終わりのような表情で跪いた。
「ちょっ、ちょっと!ダメだよ!皇太子が!ローランド立って!」
腕を引っ張って立たせようとするけどびくともしない。……ねぇほんとに辞めてよ!シモンも抱っこしてるんだから余計な体力使わせないで…。
それでも泣きじゃくりながら謝罪を繰り返すのでローランドの前で地面にペタッと座り込んで両手でローランドの顔を挟んで持ち上げる。…重い!5才も下のローランドは今12才の筈なのに骨格からしてやっぱり僕と違うんだね。…違う、そんな場合じゃなかった。
「ローランド、なんでキミが謝るの?アポリンヌの主だったから?でもそれを言ったら他の人も謝らなくちゃいけなくなっちゃうよ?だって協力者はいっぱい居るしその主だっていっぱい居る。それに僕がつけてもらった人にも協力者は居たんだよ?アポリンヌは前から僕を嫌ってた。他の捕まった人達も僕を嫌い……僕が邪魔なだけでαには従順だ。見抜けるわけないよ。」
こんな謝りかたはもうしないでとローランドの頭を撫でながら言うと余計にぐずぐずになりはじめた。……もぅ。……小さい頃みたいに膝の上であやさないとダメ?でも今はシモンがスリングの中に入ったまま膝にいるからダメだしなぁ~。
そうだ!…ぐっすりおねむ中のシモンの手を借りて~、このちっちゃいプクプクの手でいい子いい子されたら泣き止むよね?
……実際は手がパァでなくてグゥなので撫で撫でよりもグリグリだったけど、驚いたのか泣き止んでくれた。良かった良かった。
「さぁノエル様もうよろしいでしょう。地面に座られては体が冷えてしまいます。アーノルド様、お願いいたします。」
爺の声にハッとしたように空気が変わり執事の1人がローランドを立ち上がらせ部屋に帰って行く。アーノルドが近づいて僕を抱き寄せると、察したかのように爺を残してお辞儀をした後、急ぐようにアチコチに散っていった。
やっぱりシモンごと抱き上げられて自分の部屋に入ると凄くホッとしてからだから力が抜けた。長椅子に横たわってアーノルドがスリングからシモンを出してくれるのを見ていると凄く幸せな気分になる。良い子のシモンはアーノルドに抱かれて目を開けたけど大人しく抱かれてる。お父さんだってわかるのかな?
僕もシモンも汚れているからお風呂の用意を爺がしてくれている。城の中と違ってこの館の人は長い付き合いから信用している人ばかり。今もシモンは侍女さん達の間をまわっている。僕から離されても全然泣かないしご機嫌みたいだから良いかなって思って僕は僕で思いっきりアーノルドに甘やかされてます。
「兄…兄、うえ……。わた…くしの………。私の、管理…不行き届き!………私が…あ奴らの……増長を招きました!」
館に到着した僕の前でローランドがこの世の終わりのような表情で跪いた。
「ちょっ、ちょっと!ダメだよ!皇太子が!ローランド立って!」
腕を引っ張って立たせようとするけどびくともしない。……ねぇほんとに辞めてよ!シモンも抱っこしてるんだから余計な体力使わせないで…。
それでも泣きじゃくりながら謝罪を繰り返すのでローランドの前で地面にペタッと座り込んで両手でローランドの顔を挟んで持ち上げる。…重い!5才も下のローランドは今12才の筈なのに骨格からしてやっぱり僕と違うんだね。…違う、そんな場合じゃなかった。
「ローランド、なんでキミが謝るの?アポリンヌの主だったから?でもそれを言ったら他の人も謝らなくちゃいけなくなっちゃうよ?だって協力者はいっぱい居るしその主だっていっぱい居る。それに僕がつけてもらった人にも協力者は居たんだよ?アポリンヌは前から僕を嫌ってた。他の捕まった人達も僕を嫌い……僕が邪魔なだけでαには従順だ。見抜けるわけないよ。」
こんな謝りかたはもうしないでとローランドの頭を撫でながら言うと余計にぐずぐずになりはじめた。……もぅ。……小さい頃みたいに膝の上であやさないとダメ?でも今はシモンがスリングの中に入ったまま膝にいるからダメだしなぁ~。
そうだ!…ぐっすりおねむ中のシモンの手を借りて~、このちっちゃいプクプクの手でいい子いい子されたら泣き止むよね?
……実際は手がパァでなくてグゥなので撫で撫でよりもグリグリだったけど、驚いたのか泣き止んでくれた。良かった良かった。
「さぁノエル様もうよろしいでしょう。地面に座られては体が冷えてしまいます。アーノルド様、お願いいたします。」
爺の声にハッとしたように空気が変わり執事の1人がローランドを立ち上がらせ部屋に帰って行く。アーノルドが近づいて僕を抱き寄せると、察したかのように爺を残してお辞儀をした後、急ぐようにアチコチに散っていった。
やっぱりシモンごと抱き上げられて自分の部屋に入ると凄くホッとしてからだから力が抜けた。長椅子に横たわってアーノルドがスリングからシモンを出してくれるのを見ていると凄く幸せな気分になる。良い子のシモンはアーノルドに抱かれて目を開けたけど大人しく抱かれてる。お父さんだってわかるのかな?
僕もシモンも汚れているからお風呂の用意を爺がしてくれている。城の中と違ってこの館の人は長い付き合いから信用している人ばかり。今もシモンは侍女さん達の間をまわっている。僕から離されても全然泣かないしご機嫌みたいだから良いかなって思って僕は僕で思いっきりアーノルドに甘やかされてます。
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