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ローランド
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「兄上!おひさしぶりです!」
開校式が終わりやっと休憩だぁ~となったところでローランドが走り寄ってきた。
ローランドは開校式ギリギリの到着になってしまった為、打ち合わせも直接会ってする事も出来ずにいたんだ。
走ってくる姿はまさにゴールデンレトリバーが餌を目指して走ってくる姿。
……なんかまた背が伸びてるしたくましくなった?
僕の呼び方も「兄様」から「兄上」に変更ですか。そういえば自分の一人称も「僕」じゃなくて「私」だね。
「兄上、どうなさいました?」
僕がジトーっと見ていたのが気になったらしい。
「お気になさらず、ローランド様。お久しぶりでございます。ノエル様はローランド様のご成長ぶりが羨ましいのです。」
僕が「何でもない。」と答える前に爺が勝手に返事するし、言ってないのにその通りだし!
…爺に僕の思考が読まれてる。
「なんだそんな事でしたか兄上。私は到着が遅れたのでご不快になられたかと心配しました。」
「お茶の用意をさせてます」というのでローランドにエスコートされて連れていかれる。
……僕の方が年上なのに……。
さり気なく膨れていたらまた爺に指摘される。
ローランドは意外に気づかないから別にいいよ。
「そういえば義兄はどちらですか?今日はいらっしゃられないのですか?」
アーノルドは僕の発情期が終わるとまたグリフウッドに戻って行った。グリフウッドの汽車の駅が完成間近になってるので忙しそうだ。
そうローランドに伝えると、汽車をもう走るのかと興奮状態だ。
「まだまだ。駅と言っても港の駅だから貨物用だよ。大型馬車10台分くらいを1回で運べる様になるけど駅から駅迄にしか行かないから荷物を駅まで取りに行かないといけないんだよね。
人を乗せて走らせるのはまだ幾つもテストしてからじゃないとね。」
ローランドとお茶を楽しんでいると5人の貴族が爺と一緒にやってきた。見覚えがあると思ったら寄宿学校の話を聞き隠してきた子供を入学させたいと連れてきた親達だ。
身分は子爵・男爵と低い為に直接僕達に声をかけられなくて爺に取り次ぎを頼んだようだ。
「今日くらいはご一緒にどうぞ」とお茶に誘おうと立ち上がったら、5人がいきなり跪いた!
「私共の息子をお救い下さいました事、幾重にも御礼申し上げます!Ωというだけで世間から隠しましたがそれでも大切な我が子でございます。将来を案じておりましたがこれで希望が出てまいりました!」
この中の1人には忘れられない事がある。本当に大事にしていたんだろうね、寄宿学校の安全性や寄宿舎、校舎、教員の素性まで確認したあとお試し宿泊まで親子で体験していった。
その結果は、子供は入学し親はこの領主館で働きたいと言い出し今は王の許可待ち中。
僕が父様にお願いすれば早いけど、この領の事が気にくわない人達に隙を見せたくないので大人しく通常のルートで申請中だ。
開校式が終わりやっと休憩だぁ~となったところでローランドが走り寄ってきた。
ローランドは開校式ギリギリの到着になってしまった為、打ち合わせも直接会ってする事も出来ずにいたんだ。
走ってくる姿はまさにゴールデンレトリバーが餌を目指して走ってくる姿。
……なんかまた背が伸びてるしたくましくなった?
僕の呼び方も「兄様」から「兄上」に変更ですか。そういえば自分の一人称も「僕」じゃなくて「私」だね。
「兄上、どうなさいました?」
僕がジトーっと見ていたのが気になったらしい。
「お気になさらず、ローランド様。お久しぶりでございます。ノエル様はローランド様のご成長ぶりが羨ましいのです。」
僕が「何でもない。」と答える前に爺が勝手に返事するし、言ってないのにその通りだし!
…爺に僕の思考が読まれてる。
「なんだそんな事でしたか兄上。私は到着が遅れたのでご不快になられたかと心配しました。」
「お茶の用意をさせてます」というのでローランドにエスコートされて連れていかれる。
……僕の方が年上なのに……。
さり気なく膨れていたらまた爺に指摘される。
ローランドは意外に気づかないから別にいいよ。
「そういえば義兄はどちらですか?今日はいらっしゃられないのですか?」
アーノルドは僕の発情期が終わるとまたグリフウッドに戻って行った。グリフウッドの汽車の駅が完成間近になってるので忙しそうだ。
そうローランドに伝えると、汽車をもう走るのかと興奮状態だ。
「まだまだ。駅と言っても港の駅だから貨物用だよ。大型馬車10台分くらいを1回で運べる様になるけど駅から駅迄にしか行かないから荷物を駅まで取りに行かないといけないんだよね。
人を乗せて走らせるのはまだ幾つもテストしてからじゃないとね。」
ローランドとお茶を楽しんでいると5人の貴族が爺と一緒にやってきた。見覚えがあると思ったら寄宿学校の話を聞き隠してきた子供を入学させたいと連れてきた親達だ。
身分は子爵・男爵と低い為に直接僕達に声をかけられなくて爺に取り次ぎを頼んだようだ。
「今日くらいはご一緒にどうぞ」とお茶に誘おうと立ち上がったら、5人がいきなり跪いた!
「私共の息子をお救い下さいました事、幾重にも御礼申し上げます!Ωというだけで世間から隠しましたがそれでも大切な我が子でございます。将来を案じておりましたがこれで希望が出てまいりました!」
この中の1人には忘れられない事がある。本当に大事にしていたんだろうね、寄宿学校の安全性や寄宿舎、校舎、教員の素性まで確認したあとお試し宿泊まで親子で体験していった。
その結果は、子供は入学し親はこの領主館で働きたいと言い出し今は王の許可待ち中。
僕が父様にお願いすれば早いけど、この領の事が気にくわない人達に隙を見せたくないので大人しく通常のルートで申請中だ。
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