104 / 685
やっぱり規格外?
しおりを挟む
「アーノルド、ごめん…なんかね?腰が抜けてるみたい。手貸してくれる?」
え?って僕を見た後、椅子から横抱きにして連れて出てくれた。
「ノエルの発情期はまだ本格的に来てないのかな?」
「そうなの?話で聞いてた発情期の症状はあってると思うけど……体が熱をもって怠いのに番が近づくと側から離れたくない。番の匂いを求めて探して、側におきたくなる。」
合ってるでしょう?と見上げると、ちょっと困った顔のアーノルドと目があった。
「合ってるけど、冷静にそう判断が出来る発情期って聞いたこと無いんだよ。」
「あれ??そうなの?」
部屋まで来ると両手の塞がっているアーノルドの為に開けてあげる。とはいっても僕のせいで塞がっているんだけどね…。
中に入って、ベッドルームへすぐに進むのでちょっと気恥ずかしく思いながら誤魔化すために会話を探す…見つからない……。
普通のΩの子はこういう時どうするんだろう?
モジモジしてると頭の上で小さく笑う声がした。
「慣れない事で気恥ずかしいのはわかるけど、ベッドルームのドア開けて?」
あ、笑われてしまった。でもこの状況でこの部屋は更に気恥ずかしさが募るだけなんだけど、やっぱり開けなきゃですよね~。
カチャと開けるドアの音がなんか生々しく聞こえるのは何故だろう。
「……ノエル………。」
部屋に入って巣を見た途端に横抱きした体制のままギュウッと抱きしめられた。
え?なに?どういうこと?
……感激してるの?あ……巣に?
………どうしよう、罪悪感が………。
「ノエル、嬉しいよ。そうだね、ノエルは自分の感情を面に出すのは苦手だけど行動で示してくれる。この巣は私を待っていてくれた証拠だ。ああ、だから部屋のドアを開けるのが恥ずかしかったんだね。」
僕の顔いっぱいにキスの雨を降らせながら感激してるアーノルドに、まさか“監視予防の為です”なんて言えない!
……あ、でもアーノルドを指折り数えて待っていたのは事実か。
「朝起きたら後何日でアーノルドが来るって思っていたよ?」
ちょっとあざといけど首も少し傾けて言う。
「よく見るとノエルのガウンの下は私のパジャマだね。よく私のお気に入りだと見抜いたね。嬉しいな…そんなに私を待っていたんだね。」
あら、お気に入りのパジャマだったんだ。何気に良く眠れると思ったら微かに残ってたアーノルドの匂いで安心したという事か。
「アーノルドがこの館にいない時はこのパジャマ僕に貸してね?」
ニッコリ笑顔付きのおねだりは効果抜群。淋しい時は何時でも何でも着ていいよって言ってくれた。
「でも私自身がノエルの側になるべく居られるようにしようね?」
甘い囁き付きでベッドの上に降ろされた。
「この巣はどう?気に入った?」
「もちろんだ。大変だったろうに…巣にいると気が緩むのかな?」
巣の何重にも重ねたシーツのカーテンを触っていたアーノルドが急いで戻って来て僕を覗き込んでる。……あ、僕の香が強くなったんだ。自分でもわかるくらいフワフワと甘い匂いがし始めた。
え?って僕を見た後、椅子から横抱きにして連れて出てくれた。
「ノエルの発情期はまだ本格的に来てないのかな?」
「そうなの?話で聞いてた発情期の症状はあってると思うけど……体が熱をもって怠いのに番が近づくと側から離れたくない。番の匂いを求めて探して、側におきたくなる。」
合ってるでしょう?と見上げると、ちょっと困った顔のアーノルドと目があった。
「合ってるけど、冷静にそう判断が出来る発情期って聞いたこと無いんだよ。」
「あれ??そうなの?」
部屋まで来ると両手の塞がっているアーノルドの為に開けてあげる。とはいっても僕のせいで塞がっているんだけどね…。
中に入って、ベッドルームへすぐに進むのでちょっと気恥ずかしく思いながら誤魔化すために会話を探す…見つからない……。
普通のΩの子はこういう時どうするんだろう?
モジモジしてると頭の上で小さく笑う声がした。
「慣れない事で気恥ずかしいのはわかるけど、ベッドルームのドア開けて?」
あ、笑われてしまった。でもこの状況でこの部屋は更に気恥ずかしさが募るだけなんだけど、やっぱり開けなきゃですよね~。
カチャと開けるドアの音がなんか生々しく聞こえるのは何故だろう。
「……ノエル………。」
部屋に入って巣を見た途端に横抱きした体制のままギュウッと抱きしめられた。
え?なに?どういうこと?
……感激してるの?あ……巣に?
………どうしよう、罪悪感が………。
「ノエル、嬉しいよ。そうだね、ノエルは自分の感情を面に出すのは苦手だけど行動で示してくれる。この巣は私を待っていてくれた証拠だ。ああ、だから部屋のドアを開けるのが恥ずかしかったんだね。」
僕の顔いっぱいにキスの雨を降らせながら感激してるアーノルドに、まさか“監視予防の為です”なんて言えない!
……あ、でもアーノルドを指折り数えて待っていたのは事実か。
「朝起きたら後何日でアーノルドが来るって思っていたよ?」
ちょっとあざといけど首も少し傾けて言う。
「よく見るとノエルのガウンの下は私のパジャマだね。よく私のお気に入りだと見抜いたね。嬉しいな…そんなに私を待っていたんだね。」
あら、お気に入りのパジャマだったんだ。何気に良く眠れると思ったら微かに残ってたアーノルドの匂いで安心したという事か。
「アーノルドがこの館にいない時はこのパジャマ僕に貸してね?」
ニッコリ笑顔付きのおねだりは効果抜群。淋しい時は何時でも何でも着ていいよって言ってくれた。
「でも私自身がノエルの側になるべく居られるようにしようね?」
甘い囁き付きでベッドの上に降ろされた。
「この巣はどう?気に入った?」
「もちろんだ。大変だったろうに…巣にいると気が緩むのかな?」
巣の何重にも重ねたシーツのカーテンを触っていたアーノルドが急いで戻って来て僕を覗き込んでる。……あ、僕の香が強くなったんだ。自分でもわかるくらいフワフワと甘い匂いがし始めた。
46
お気に入りに追加
2,676
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。

平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる