集団転移ですよ。

白いモフモフ

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無事に2日目

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 今回は無事に2日目の朝を迎えた。
5時頃起き出してきた皆に仮眠を勧められたがもう眠気も吹っ飛んだので今日も早く寝かせてもらうのでと朝の用意を手伝った。

「……スミマセンがジュンさんナオさん起こしてもらえますか?」

 とさっき僕がそれを頼んだ内田君が言ってきた。コロコロを力技でやると早く起きるのでそうしてほしかったのだが?とテントへ入ってみると……それは見事なお寝相で転がってた。しかもパジャマがないからTシャツで寝たんだけどおパンツからお尻が半分以上コンニチワしてる。
 ……成る程、僕以外は転がしにくいわな~。

 転がした結果、おパンツがだいぶずり下がった為、案の定前もコンニチワしたけど僕は気にしない。だってよくお風呂一緒に入ってるし……似てるし。



 なんとか目を覚ましたのを確認して外に出ると佐藤君の保護者が来ていた。どうやら昨日の夜に鳥の魔獣が出たらしい。とはいえ、ここらへんの魔獣なので保護者さんはグーパンで終わらせてしまったらしく、鶏肉を差し入れてくれたのだ。いきなり豪勢になった朝食は僕の場合は鶏雑炊になりポカポカに体を温めてくれた。

 因みにこの鶏雑炊、一口ほしいとナオが言い出したので皆にもいる?と聞くと欲しいと言われ結構無くなった。オニギリの他に米を持ってきていて良かったよ。

 さて、2日目の朝食後はサイールによる薬草のテストがあった。サイールがこんな症状が出てるとお題を出すのでそれを治す、和らげる薬草を持ってくる。合格が出たらその薬草を使って応急処置薬を作るまでがテストだ。

 「ジュンお前への問題は、〈手が赤く腫れ、強烈な痒みがある。〉だ。」

 サイールにお題を告げられた。ここで早合点して探しに行ってはいけない。

「何をしていて手が腫れましたか?場所と触った物は?」

「山で食材を探しに来ていた。山芋のツタを見つけたのでそこまで行ったが掘る前に痒みに気づいた。触ったのは斜面を登る時にツタや木。」

「季節は?」

「今頃」

 さぁもう行けと指さされたので歩きながら考える。
サイールは1人1人にお題を用意したらしい。協力して考えることは出来ない。
 うーん……斜面を登る…ねぇ。僕なら……そこら辺の木……いや、トゲの有る無しは見るよね?後はヘビとか虫がいないか?痒みが先にきて腫れる……強烈な痒み?

 突如に思い出した。漆の木と呼ばれてる木があった。生きてる木は触るだけで強烈な痒みを引き起こす。でもこの木はよく燃えて魔獣が嫌いな柑橘類の香りを出すので旅の商人等は必ず持ってる木材だったはずだ。そして生えてる場所は全国何処でも。でも使える物だから皆見つけ次第、摂っちゃうのであまり見かけない。

「サイール~。これでどう?原因は漆の木、対処方法は先ず塩水で洗いこのヨモギで湿布する。」

 湿布の巻き方が個性的だと言われたが合格を勝ち取った!
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