集団転移ですよ。

白いモフモフ

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焚き火番は何との戦い?

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 案の定、僕の腕時計は9時を指してるが僕はウトウトしてきた。皆んなより一足?で済むかな?先にテントに潜り込んで横になると直ぐに眠ってしまったらしく、ナオが帰ってきた物音でちょっと目を覚ました。

「……おかえり。」

「ごめん、起こしたね。」

「んーー、大丈夫。今何時?」

「今?後ちょっとで1時。」

「……え?」

「うん、皆も起きててさ~。この時間までは当番決めなくて良くなかった?って笑ってた。」

「……皆んなタフだな~。」

「いやいや、ただの習慣でしょ。それよりジュン目冴えちゃった?」

「あ~、なんだかんだともう5時間くらいは寝てたから。まぁちょうど良い二度寝を楽しむよ。」

「この時間で二度寝、って。」とちょっと話してから幸せの二度寝タイムをあじわった後、腕時計のチチチという小さい音で目を覚ませた。

 時間は2時50分、テントを出て蚊帳に入ると佐藤君が水魔法の練習をしていた。

「おはよう~。大丈夫だった?」

「おはようございます。ジュンさん早速でスミマセンがお湯出して下さい。」

 あ、お湯が欲しかったのか。と同時に(水を沸かせば?)と思ったが直ぐに欲しいのかとお湯を出した。

「ありがとうございます~。あ~これで夜食が食える。」

「え?どういう事。?」

「いや~、汲んできてた水は残り少なくて朝用にと思ったら使えなくて…で、魔法で出そうにも下手で雫程度で溜まらなくて……。」

 と見せてくれたのは鍋底から2センチ程度の水だった。

「けっこう水って使う物なんですね~。アイツ等も夜食食べてたみたいで……。」

 と笑ってた見せてくれた水ようバケツは残り10センチも無い。しょうがないのでそっちにも水魔法で水を補給しといた。
 これからお夜食食べて朝にご飯食べれる?と聞くと3時間もあれば腹減りますねと答えられてので絶句してしまった。しかも今作ってるのってお夜食定番でもあり、背徳感満載のインスタントラーメンじゃないか。

「ジュンさん、これ食った事ありますか?」

 ラーメンの袋を見せてもらうと〈日本のカレーカップヌードル味〉、メーカー名は NISSIN!! ……ちょっと待て。やっぱり色々とダメだろう。特にメーカー名はどこぞの国がよくやるちょっと変えた紛い品のようだ。
 でもいい匂い……。

「ジュンさん~、良い~匂いでしょ~。実はまだ5袋あるんですよ~。」

 いい匂いがしてきた所で手で風を送ってきた。
うう~、なんか食べたくなって来ちゃったじゃん!とちょっと睨むといそいそと鍋とラーメンを渡してくれた!!

 「ジュンさんも共犯。」とニシシシシっと笑うので僕もノリで「ソチも悪よのぅ~」と時代劇の悪代官セリフで答え笑いあった。
 だけど僕は忘れてないよ。この強烈にいい匂いは風で纏めて遠く遠くの上空へ送っておいた。地球でいえば成層圏を突切抜けるほど上空へ。
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