集団転移ですよ。

白いモフモフ

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夜はお愉しみの!

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 ダンジョンではなくただの広場だから出来る普通の食事を終えた。ほら、一応ダンジョンだと匂いに気を使ったり声の大きさも気にする……あれ?気にしてたっけ?まぁ、気にする筈だから。でもここは普通の草原なのでそこはあまり気にしない。うん、サイールもそう言ってたから。

 「さーて!食事も終わったし!」

 今日のご飯は鍋料理だったのだけど、その料理をたらふく食べた相澤君が食器の片付けに僕らの水魔法の実演を見たいと言い出した。 それって食器洗浄機の魔法だよね?
 という事で僕が少し大きめの水球の中を回して空中に浮かべるとナオが簡単に汚れを拭き取ってから中へ入れる。食器洗いは洗濯機みたいに簡単にいかない!こういう木の椀だけならまだしも皿やガラスは割れるから食器同士が当たらないように慎重にやるんだ。

 「うわー、本当に洗えてる。」

 内田君が興味津々に水球を覗き込んでいた。だから洗えた物から順に手を入れてとってもらい拭いてもらう。あっという間に終了!
 まだ興味津々の3人の為に水球は出したままでナオとお風呂の事を聞いた。

 「まさかお風呂は預かって無いよね~?」
 「流石に無いよ。」
 「無いか。……でも入りたくない?」
 「まぁ。確かに。」
 「…そうでしょう!?フフフ~。良いもの、あります!!」

 一度テントに戻り持って出た物、それは簡易風呂桶!
コレ、なんと組み立て式の風呂桶なんです!仕組みは簡単。脚付き木枠にスライムから加工されたシートをはめ込むだけ!

 「大きさ的に一人用だけど3個一組だったんだ~。」
交代で入ろうと言うと皆の顔が輝いた。やっぱり多少の汗はかくし埃っぽいから、頭は洗えなくともお湯は使いたいよね。

 「俺達も正座で座ればいけますね!」
 
 うんうん、相澤君達でも入れるでしょ?この世界の物にしては小さいと思うんだけどもしかして子供用かも。でも僕とナオには普通に座ってれば首までお湯に浸れるから便利だと思うんだ。

 「場所は何処にしましょうか~」
 「お湯を捨てる都合もあるからおトイレの方で良いかな?」
 「オッケーでーす。」

 喜んで設置を手伝ってくれる3人に僕らはお礼を言って付いていくだけ。

 「ここで良いですかねぇ~。」
 「……周り、どうします?」

 結界の杭は打ってるものの一応ここはお外。目隠しは必要か?

 「うーん。まぁ良いんじゃ無いですか?ここなら保護者達の死角だし、こんな周りも暗いんだ見えないでしょ。」
 「それもそうだ。」
 「そうだね~、じゃぁチャチャっと交代で入っちゃおうか!」

 順番は譲り合ったが結局、ナオと僕、佐藤君が最初に入った。お湯は調整出来たんだけど意外とお湯の量が多くザザ~と溢れたりして笑いあった。
 まるで壺湯だねと笑い、意外と狭くもないと笑い、凄く楽しいお風呂を堪能。ちゃんと相澤君と内田君にお湯も入れ替えてあげて2人も楽しんだ。
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