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今後も使うよね?
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なんとか帰宅?出来たのはもう1泊して簡単な応用魔法を習得した後だった。でも、1日休んだ後はまた行かないといけない。今度は用意からやってみる事になってるので明後日は買い出しに行くのだ。とりあえず、僕とナオだけで今回の事を踏まえて何が必要なのかを自分で考えて買いにいく。もちろん、テント等もだ。各自、自分の分の3泊分の用意となれば色々考えてリストアップしないとならないだろう。
メモ帳を持ってナオの部屋に行った。
「ナオ~、リストアップしよう~」
「うん、そだね。絶対何か忘れそうだもんね。」
因みに今回の買い出しは僕らのお勉強の1つにもなっている。自立する為大抵は一度は冒険者になるからその時の為に『旅支度を整える』とあるのだ。……まぁ今回は1人、冒険者をすっ飛ばして“嫁”になる先生もいるのだが。
「渡されたお金って自立準備金と3人から渡されたのを使って良いって言われたけど足りる?」
ナオが粗方挙げたリストを見て不安そうに聞いてきた。自立準備金とは元々はやっぱり教頭先生が造り上げた仕組みで、自分が自立し余裕ができたら次の到着者の為に積み立てていくという。うーん、学生ローン?奨学金?みたいなものかな。それはつまり後になるほど多くお金がある訳なんだけど……僕らは全生徒のうちどのくらいの順番で来たのだろうか?何百年も前の人がいるくらいだし、文化も食べ物も浸透してるところをみると最後らへんかもしれない。
おっと、そんな疑問は後回しにして唸ってるナオのリストを覗きこんだ。
「ナオ~、登山用意の時に言われたの忘れた?パジャマ、バスタオル、シーツいらないって。だいたいドライヤーなんて無いし、なくてすむように魔法覚えたんだよ?だから着替えも3着もあれば良いよ。」
なぜかナオは前の用意そのままを書いていた。
「……。……はっはっは!よくぞ気づいた!これは気づくかどうかの試練だ!」
「……。はいはい、いいから書き直すよ。」
「うん。」
こんなおバカな会話の後はやっぱり予算が足りるかの心配だ。正直、2人とも本当はお金に心配はない。でもそれは保護者達が渡してくれるからなのだ。確かに本人達は『これくらいで生活に困るような稼ぎはしてない』と言うが、僕らからすれば彼らのお仕事は命懸けでの対価な訳で、そう簡単にホイホイといただくわけにはいかない。だからなるべくなら自立準備金だけで揃えたいのだ。
「あ、そうだ!中古!アウトレット!無いかな?」
良いかも!1人用テントなんて絶対あるでしょ!
結果、あった。普通にいっぱいあった。
「こっちは3年前のモデル。白が変色してクリームになってるが新品。…そっちは黒いから夜は見えにくいって不人気だった物だ。そっちも新品。」
『ビィレッジィ ヴァンカン』は冒険者用道具屋だった。……絶対、面白本屋だよね?!途中で『ヤバい?』って思って最後を微かに換えたよね?
オーナー誰だよ。創立者出てこい。
メモ帳を持ってナオの部屋に行った。
「ナオ~、リストアップしよう~」
「うん、そだね。絶対何か忘れそうだもんね。」
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「渡されたお金って自立準備金と3人から渡されたのを使って良いって言われたけど足りる?」
ナオが粗方挙げたリストを見て不安そうに聞いてきた。自立準備金とは元々はやっぱり教頭先生が造り上げた仕組みで、自分が自立し余裕ができたら次の到着者の為に積み立てていくという。うーん、学生ローン?奨学金?みたいなものかな。それはつまり後になるほど多くお金がある訳なんだけど……僕らは全生徒のうちどのくらいの順番で来たのだろうか?何百年も前の人がいるくらいだし、文化も食べ物も浸透してるところをみると最後らへんかもしれない。
おっと、そんな疑問は後回しにして唸ってるナオのリストを覗きこんだ。
「ナオ~、登山用意の時に言われたの忘れた?パジャマ、バスタオル、シーツいらないって。だいたいドライヤーなんて無いし、なくてすむように魔法覚えたんだよ?だから着替えも3着もあれば良いよ。」
なぜかナオは前の用意そのままを書いていた。
「……。……はっはっは!よくぞ気づいた!これは気づくかどうかの試練だ!」
「……。はいはい、いいから書き直すよ。」
「うん。」
こんなおバカな会話の後はやっぱり予算が足りるかの心配だ。正直、2人とも本当はお金に心配はない。でもそれは保護者達が渡してくれるからなのだ。確かに本人達は『これくらいで生活に困るような稼ぎはしてない』と言うが、僕らからすれば彼らのお仕事は命懸けでの対価な訳で、そう簡単にホイホイといただくわけにはいかない。だからなるべくなら自立準備金だけで揃えたいのだ。
「あ、そうだ!中古!アウトレット!無いかな?」
良いかも!1人用テントなんて絶対あるでしょ!
結果、あった。普通にいっぱいあった。
「こっちは3年前のモデル。白が変色してクリームになってるが新品。…そっちは黒いから夜は見えにくいって不人気だった物だ。そっちも新品。」
『ビィレッジィ ヴァンカン』は冒険者用道具屋だった。……絶対、面白本屋だよね?!途中で『ヤバい?』って思って最後を微かに換えたよね?
オーナー誰だよ。創立者出てこい。
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