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ダンジョン内
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何事もなく……そう、本当に何事もなく6階層まで到着。おかしいよね?僕だってそう思うよ。でも本当に何事もなく安全に歩いて来たんだ。
「なに、おかしくも無いさ。駆け出しとはいえ2人も魔法で倒せる力をつけた。その上オレ等3人がついてるんだここら辺までの魔獣は逃げる。」
フンッと鼻先で笑い飛ばされてしまった。それにしても6階層は綺麗な所だね、5階までは普通に洞窟内のような土壁(この際高さや広さはとやかく言わない)だったけど、ここはまるで草原だ。……外に出たの?っていうくらい明るいし風も吹いてるけど間違いなくダンジョンの中なんだって。
「ここはこの環境なので多少魔法が制御できずともなんとでもなります。出てくる魔獣も小型だけですし練習にはうってつけでしょう。」
つまりは制御出来ないのが前提と……。今回は水だから地面がぐちゃぐちゃになって滑って危ないとか他人様に迷惑が少ない場所を選んだと……。そういうことですか?
ウルはにっこり笑って僕たちに荷物をサイールに任せて来るように言った。
「水の流れ……イメージ……」
ウルに教えてもらいながらナオの隣で集中。
ウルは水の流れをイメージしながら魔力を手のひらから沸き出させるようにと言った。
目をつぶって両手を前に出し、沸き出すイメージ…僕の場合は噴水を考えた。
ザッババババ!! と水の音がしたので目を開けるとナオが成功したのか大量の水が降っていた。
ナオ!出来たんだ!と横を見るとナオはウルフに抱かれて眠ってる……。へ??とウルを見るとウルは透明の膜で水を防いでいる。うん、理解した。
この水はナオが一気に出した水で、このせいでナオは疲れて寝落ち。ウルはこうなると予測していて防いでいると。その向こうにいるサイールも特に気にした様子もなくテントを含め宿泊のセッティングを進めていた。
……ああなると解っていて魔法出すのか、と気落ちしながらより慎重に練習を再開した。
バッシャーーーン!! すぐ横で水風船が割れた音で目を開ける。
ウルのおかげで濡れてないけど大きな水溜まりがあった。
「フフ…、ジュンちょっと惜しい。水の塊が出て落ちたんだよ。もう一回ちゃんと目を開けてやってみようか。」
一応、水が出たという自信をもとにもう一度と念じる。ゆっくり、ゆっくり……掌のさきにコポポッと水が湧いた!この調子で……と思ったとたん、僕の意識がブラックアウト。
「おっと、危ない。」
とっさにウルが支えてくれたと後で知った。
「起きたか。」
目を覚ましたらウルフがいた。
……あれ?帰って来ちゃった?
「ここ誰の家ですか?ウルフの?」
大きくてフワフワ、真っ白なシルクのような肌触りのシーツ。お、絨毯も毛が長くてすごいな。絶対高いよね、間違っても飲み物とか溢しちゃいけないヤツ。
「ん……テントだ。」
はい?……テントと仰いました?
「ほら、そっちのドアの向こうでナオが待ってる。そっちで聞け。」
なんだかウルフの声に呆れ?が入ってる?来たばかりで魔力切れおこしたことを呆れてる?うわー、頑張って巻き返さないと。
「なに、おかしくも無いさ。駆け出しとはいえ2人も魔法で倒せる力をつけた。その上オレ等3人がついてるんだここら辺までの魔獣は逃げる。」
フンッと鼻先で笑い飛ばされてしまった。それにしても6階層は綺麗な所だね、5階までは普通に洞窟内のような土壁(この際高さや広さはとやかく言わない)だったけど、ここはまるで草原だ。……外に出たの?っていうくらい明るいし風も吹いてるけど間違いなくダンジョンの中なんだって。
「ここはこの環境なので多少魔法が制御できずともなんとでもなります。出てくる魔獣も小型だけですし練習にはうってつけでしょう。」
つまりは制御出来ないのが前提と……。今回は水だから地面がぐちゃぐちゃになって滑って危ないとか他人様に迷惑が少ない場所を選んだと……。そういうことですか?
ウルはにっこり笑って僕たちに荷物をサイールに任せて来るように言った。
「水の流れ……イメージ……」
ウルに教えてもらいながらナオの隣で集中。
ウルは水の流れをイメージしながら魔力を手のひらから沸き出させるようにと言った。
目をつぶって両手を前に出し、沸き出すイメージ…僕の場合は噴水を考えた。
ザッババババ!! と水の音がしたので目を開けるとナオが成功したのか大量の水が降っていた。
ナオ!出来たんだ!と横を見るとナオはウルフに抱かれて眠ってる……。へ??とウルを見るとウルは透明の膜で水を防いでいる。うん、理解した。
この水はナオが一気に出した水で、このせいでナオは疲れて寝落ち。ウルはこうなると予測していて防いでいると。その向こうにいるサイールも特に気にした様子もなくテントを含め宿泊のセッティングを進めていた。
……ああなると解っていて魔法出すのか、と気落ちしながらより慎重に練習を再開した。
バッシャーーーン!! すぐ横で水風船が割れた音で目を開ける。
ウルのおかげで濡れてないけど大きな水溜まりがあった。
「フフ…、ジュンちょっと惜しい。水の塊が出て落ちたんだよ。もう一回ちゃんと目を開けてやってみようか。」
一応、水が出たという自信をもとにもう一度と念じる。ゆっくり、ゆっくり……掌のさきにコポポッと水が湧いた!この調子で……と思ったとたん、僕の意識がブラックアウト。
「おっと、危ない。」
とっさにウルが支えてくれたと後で知った。
「起きたか。」
目を覚ましたらウルフがいた。
……あれ?帰って来ちゃった?
「ここ誰の家ですか?ウルフの?」
大きくてフワフワ、真っ白なシルクのような肌触りのシーツ。お、絨毯も毛が長くてすごいな。絶対高いよね、間違っても飲み物とか溢しちゃいけないヤツ。
「ん……テントだ。」
はい?……テントと仰いました?
「ほら、そっちのドアの向こうでナオが待ってる。そっちで聞け。」
なんだかウルフの声に呆れ?が入ってる?来たばかりで魔力切れおこしたことを呆れてる?うわー、頑張って巻き返さないと。
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