集団転移ですよ。

白いモフモフ

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3日後

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 約束した3日後、ウキウキワクワクが止まらない僕ら2人が宿舎のロビーで舞って……待っていた。
 すれ違う何人かが『どうした?』と目を向けて来るなか、川崎先生が挨拶しなきゃならないからと見送り?に一緒にいた。

「先生、今日は大丈夫?」

 最近つわりで苦しんでいる様子なのでここにいて辛くないかと声をかけたが「病気じゃないから多少は動かなきゃいけないんだ」と返事が帰ってきた。つまりは大丈夫じゃ無い…と。そんな先生の前で動き回ったら嫌だろうととりあえず自分達もソファーに座ったが、ソワソワは止まらない。
 その様子に笑いが込み上げてきたようで苦笑しながら「お前らアライグマか?」とか先生も楽しそうだ。

「だって、お泊まりですよ?ダンジョンの中で!」

「ウルフとサイール、ウル。3人がいるから危ないことも無さそうだし絶対に水魔法ちゃんと覚えて帰って来ます!」

「そう!覚えたら自分達でお風呂も沸かせるし、洗濯も出来るみたい!」

 些か主婦くさい理由も入っているが出来る事が増えるということを楽しみにしていた。

「お?お迎えが来たようだぞ。」

 川崎先生が立ち上がった先で大きい体の3人が見えた。

「おはようございます。今回はこの2人がお世話になります。」と挨拶を川崎先生が切り出した大人4人の挨拶を暫く眺める。

「ねぇジュン、ウルさんが今日の用意をほとんどしてくれたっていうけど荷物がいつも以下なのはやっぱり収納袋?だよね?」

「うん、僕もそう思う。……なんかね、テント箔だけど安心して良いって言ってた。どういう事か楽しみなんだけど。」

「どーする?ここで出てるより豪華な食事とか出ちゃったら」

「さすがに無いでしょ。ラノベだと匂いにつられて魔獣が来るから匂いの出る煮炊きはしないって書いてあったし、ダンジョン用のお弁当やおやつも匂いあまりなかったじゃん?」


 挨拶から予定の確認やら『教え子をよろしくお願いします』「確かにお預かりします、万が一つにも怪我などさせずにお返し致します」等の大人の話の後ろでこんな話をしていた僕らはまだまだ考えが甘いと思い知らされる事になる。


 「「ええ!6階層!?」」

 ウルから今日の行き先を聞かされて僕らは同時に驚いた。だって今まで2階層までしか行ってないのに3、4、5階を飛び越していきなり6階層だなんて思ってもなかった。

「大丈夫だ。2人とももうカマイタチを自在にできるだろう?それについていくのはオレ等3人だぞ?ウルもサイールもこのダンジョンくらいなら子供の頃に踏破できてた。オレだって第一線から退いているとはいえ単独踏破は軽いぞ。だから今回2人は水魔法の練習のことだけ考えてれば良い。」

 ウルフギルマスがそう言うんならと納得して…単純だと思う?だってウルフがただの人なら怪しむけど、ギルマスっていう立場の人だもん、本当だろうって思っちゃった。
 いつものように2階層へ。そこから先は知らない場所だからナオも僕も緊張していた。特に魔獣を探していたわけでもないのでここまでは一角ウサギにすらであっていない。
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