48 / 91
練習のために
しおりを挟む
「……どういう事?」
うん、僕もそう思うよ。
帰ってすぐにナオの部屋に行って3日後の事を話した。最初はうんうんと頷いていたんだけど最後に
「だから外泊申請2泊出すんだって。」と伝えると頭の上に?マークが見えた。
「お泊まりしながらとなると……スパルタ?」
「まさか。ウルだもん、それはなさそう。たぶんウルフにも話がいくと思うから明日聞いてみる?病院に連れて行ってくれるときに話せるよね?」
それが一番良さそうだとまとまったのでお泊まりの準備に大急ぎで取りかかる事にした。
まずは外泊申請から難しいかと思ったがそれはすんなり通った。……ええ、あっけないくらいアッサリとね。
相変わらず2人して床に持っていく物を並べている。ヘッドライト、タオル、塵紙、と並べていくうちに凄く大事な懸念が浮かぶ。
「……ナオ、聞きにくいけど聞いて良い?」
「なに?」
「2泊って…トイレどうするんだろう。」
……………………。もちろん公衆トイレがあるなんて思ってもないけど、そうなると色々と問題が出てくる。
明日、必ずウルフに聞かこう、そう決めた。
「あ、パンツ足りない。」
「え?」
「今日穿いてる1枚と洗いがえで2枚。僕3枚しか持ってないんだよね。買わないと」
なんて小さな問題があった他は比較的スムーズに用意ができた。
~その頃のウルは
ギルドに顔を出したウルは顔パスでギルドマスターの部屋に来ていた。
「……やけにご機嫌だな?」
「3日後、ナオと水魔法の練習にダンジョンに行ってくる。もちろんウルフも来るだろ?」
「……待て。……初耳だが?」
「さっき決めたからな。ジュンは当然ナオも誘うだろう。サイールにはさっき了解と返事貰ったし。今回は私が全て用意するからいつもの用意だけで良いぞ。」
「……なんだか知らんが解った。」
「じゃあよろしくな。ああ、2泊だ。」
ウルフの「はぁあ?!」という抗議の声はウルには届いていないようでそれだけ話すとウキウキと階段を降りて行った。
「そこのテントを見せてくれ。」
「こちらは魔獣よけと回復アップ効果の魔法がかかってる物になりますのでお値段も…」
ああまた小金ができたからとレベルの高い道具を持ちたいと思う輩が来たのか……そう思いながら道具屋の店主は答える。
「ああ、わかってるよ。大丈夫、それでこれは拡張は?」
(おや?レベルが高そうか?良い客?)振り向いた店主はウルを見て即座に態度を変えた。
「そういたしますと、こちらで……白大金貨5枚に。」
「部屋割りは?」
見るからに高ランクの冒険者が数年に1つ売れるかどうかという魔術道具を買おうとしていると気づき店主はがぜんやる気になった。
「リビング、寝室2つにトイレもついてます!人数は10人くらいかと。」
「ふーん、5人が快適に過ごすにはちょうど良いかなぁ。…広げて見せてくれる?」
ハイ、喜んで!と店員がテントを広げたのは言うまでもない。
可愛い三角屋根の大型テントはジュンが気に入りそうだ。中に入ってすぐのリビングは真ん中に太い支柱が建っているが実際は魔法で建っているのでこの支柱は見せかけ。なので邪魔だからととってしまう。このスペースをあーして、ここにあれ置いて…とウルは脳内シミュレーションで想像すると奥の寝室スペースを見る。リビングに比べ暗くなっている部屋には鬼人が寝れるサイズのベッドが1つづつありそこに回復アップ効果が不要されているらしい。それを確認してニンマリ微笑んだ。
うん、僕もそう思うよ。
帰ってすぐにナオの部屋に行って3日後の事を話した。最初はうんうんと頷いていたんだけど最後に
「だから外泊申請2泊出すんだって。」と伝えると頭の上に?マークが見えた。
「お泊まりしながらとなると……スパルタ?」
「まさか。ウルだもん、それはなさそう。たぶんウルフにも話がいくと思うから明日聞いてみる?病院に連れて行ってくれるときに話せるよね?」
それが一番良さそうだとまとまったのでお泊まりの準備に大急ぎで取りかかる事にした。
まずは外泊申請から難しいかと思ったがそれはすんなり通った。……ええ、あっけないくらいアッサリとね。
相変わらず2人して床に持っていく物を並べている。ヘッドライト、タオル、塵紙、と並べていくうちに凄く大事な懸念が浮かぶ。
「……ナオ、聞きにくいけど聞いて良い?」
「なに?」
「2泊って…トイレどうするんだろう。」
……………………。もちろん公衆トイレがあるなんて思ってもないけど、そうなると色々と問題が出てくる。
明日、必ずウルフに聞かこう、そう決めた。
「あ、パンツ足りない。」
「え?」
「今日穿いてる1枚と洗いがえで2枚。僕3枚しか持ってないんだよね。買わないと」
なんて小さな問題があった他は比較的スムーズに用意ができた。
~その頃のウルは
ギルドに顔を出したウルは顔パスでギルドマスターの部屋に来ていた。
「……やけにご機嫌だな?」
「3日後、ナオと水魔法の練習にダンジョンに行ってくる。もちろんウルフも来るだろ?」
「……待て。……初耳だが?」
「さっき決めたからな。ジュンは当然ナオも誘うだろう。サイールにはさっき了解と返事貰ったし。今回は私が全て用意するからいつもの用意だけで良いぞ。」
「……なんだか知らんが解った。」
「じゃあよろしくな。ああ、2泊だ。」
ウルフの「はぁあ?!」という抗議の声はウルには届いていないようでそれだけ話すとウキウキと階段を降りて行った。
「そこのテントを見せてくれ。」
「こちらは魔獣よけと回復アップ効果の魔法がかかってる物になりますのでお値段も…」
ああまた小金ができたからとレベルの高い道具を持ちたいと思う輩が来たのか……そう思いながら道具屋の店主は答える。
「ああ、わかってるよ。大丈夫、それでこれは拡張は?」
(おや?レベルが高そうか?良い客?)振り向いた店主はウルを見て即座に態度を変えた。
「そういたしますと、こちらで……白大金貨5枚に。」
「部屋割りは?」
見るからに高ランクの冒険者が数年に1つ売れるかどうかという魔術道具を買おうとしていると気づき店主はがぜんやる気になった。
「リビング、寝室2つにトイレもついてます!人数は10人くらいかと。」
「ふーん、5人が快適に過ごすにはちょうど良いかなぁ。…広げて見せてくれる?」
ハイ、喜んで!と店員がテントを広げたのは言うまでもない。
可愛い三角屋根の大型テントはジュンが気に入りそうだ。中に入ってすぐのリビングは真ん中に太い支柱が建っているが実際は魔法で建っているのでこの支柱は見せかけ。なので邪魔だからととってしまう。このスペースをあーして、ここにあれ置いて…とウルは脳内シミュレーションで想像すると奥の寝室スペースを見る。リビングに比べ暗くなっている部屋には鬼人が寝れるサイズのベッドが1つづつありそこに回復アップ効果が不要されているらしい。それを確認してニンマリ微笑んだ。
21
お気に入りに追加
195
あなたにおすすめの小説
願いの守護獣 チートなもふもふに転生したからには全力でペットになりたい
戌葉
ファンタジー
気付くと、もふもふに生まれ変わって、誰もいない森の雪の上に寝ていた。
人恋しさに森を出て、途中で魔物に間違われたりもしたけど、馬に助けられ騎士に保護してもらえた。正体はオレ自身でも分からないし、チートな魔法もまだ上手く使いこなせないけど、全力で可愛く頑張るのでペットとして飼ってください!
チートな魔法のせいで狙われたり、自分でも分かっていなかった正体のおかげでとんでもないことに巻き込まれちゃったりするけど、オレが目指すのはぐーたらペット生活だ!!
※「1-7」で正体が判明します。「精霊の愛し子編」や番外編、「美食の守護獣」ではすでに正体が分かっていますので、お気を付けください。
番外編「美食の守護獣 ~チートなもふもふに転生したからには全力で食い倒れたい」
「冒険者編」と「精霊の愛し子編」の間の食い倒れツアーのお話です。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/2227451/394680824
婚約者の恋
うりぼう
BL
親が決めた婚約者に突然婚約を破棄したいと言われた。
そんな時、俺は「前世」の記憶を取り戻した!
婚約破棄?
どうぞどうぞ
それよりも魔法と剣の世界を楽しみたい!
……のになんで王子はしつこく追いかけてくるんですかね?
そんな主人公のお話。
※異世界転生
※エセファンタジー
※なんちゃって王室
※なんちゃって魔法
※婚約破棄
※婚約解消を解消
※みんなちょろい
※普通に日本食出てきます
※とんでも展開
※細かいツッコミはなしでお願いします
※勇者の料理番とほんの少しだけリンクしてます
異世界ぼっち暮らし(神様と一緒!!)
藤雪たすく
BL
愛してくれない家族から旅立ち、希望に満ちた一人暮らしが始まるはずが……異世界で一人暮らしが始まった!?
手違いで人の命を巻き込む神様なんて信じません!!俺が信じる神様はこの世にただ一人……俺の推しは神様です!!
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
裏切りの先にあるもの
マツユキ
恋愛
侯爵令嬢のセシルには幼い頃に王家が決めた婚約者がいた。
結婚式の日取りも決まり数か月後の挙式を楽しみにしていたセシル。ある日姉の部屋を訪ねると婚約者であるはずの人が姉と口づけをかわしている所に遭遇する。傷つくセシルだったが新たな出会いがセシルを幸せへと導いていく。
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる