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31話 竜騎士
しおりを挟む「じゃあ、これを売りに行きましょう。」
「ジュニアにはその権利はないでしょ。」
「そんなぁ。僕も倒しましたよ。ね、タケルさん?アイトさん?」
「まあ、そうだねぇ。みんな頑張ったから平等に分けるでいいんじゃないか。」
「とりあえずはキングに預けよう。収納を出来るのはキングだ。そして、判断もキングに任せる。」
キングは魔法が付与されている魔道具というものを持っていて、その中でもたくさんの収納が出来るポーチを持っているのだ。
「うちのはお人好しの頭がお花畑なんでな。」
「わかったよ。」
「一旦、王都へ行くことをオススメするよ。あっちにはこういうのに得意な知り合いもいるし、2人が欲しい情報もたくさんあるからね。」
「じゃあ、、俺らとキングでそっちに向かおう。悪いがセイとジュニアは少し待っててくれ。」
「えぇ、なんでですか!僕達も行きたいですよ!!」
「行きたいも何もお前らは仕事があるだろ。」
「今すぐ、兄貴に聞いてきます!!」
「でも、王都に行くのに普通は3日くらいかかるよ?」
「それは長いな。」
「5人だったらね。」
「どういうこと?」
「俺は竜騎士なんだよ。だから、竜と契約してるんだけど、ここら辺にいる契約竜は飛竜しかいないから、3人しか乗れないんだ。」
「えぇ、竜騎士ってなに。竜とか本当にいるんだ!!」
「というか、キングも体術とか得意じゃないじゃん。騎士なんだから剣の方が得意だよね。」
「まあ、そうだけど、ある程度の自信はあったんだよなぁ。」
「なぁ、行くぞ。」
「え、ジュニアはどうすんの?」
「セイ。悪いが、今回は連れてはいけない。ジュニアにもそう伝えておいてくれ。なるべく早く戻ってくる。」
「了解した。」
ピュュウ
キングが指笛を吹くと空から竜が来た。
「ご主人様、どこへ行きますか?」
「悪いな。今日は3人乗せて王都まで行きたい。」
「それは構いませんが、私に乗れる人など.....」
「あぁ、その心配はない。この2人なら上手く乗れるはずだから。」
「ご主人様がそうおっしゃるのなら構いませんが。」
「へぇ、これが飛竜か。すごいなぁ。やっぱり、竜って大きいなぁ。」
相斗はとても興奮していた。
「落ち着け。」
「落ち着いてられないよ。しかも、喋れるって竜ってすごいなぁ。」
「それは、私がご主人様と契約したいるからですよ。」
「へぇ、そうなんだね。竜と契約するのって大変そうだよね。」
「まあ、初めは大変だったよ。」
「おい、竜談義は後にしてくれ。あいつが来た。」
「タケルさぁぁん!!」
「さぁ、乗って。」
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