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23話 合気道
しおりを挟む「そういえば、健はなんの格闘技をやってたの?」
「まあ、色々だ。手当たり次第にやってた。」
「そう。じゃあ、どれも気をつけなきゃね。」
そう言って、相斗はパンチとキックのコンビネーションを健へとかました。
その動きを捉える者はほとんどいなかったが、相斗の流れるような動きにみな目が釘付けとなった。
「かなりの完成させられたキックボクシングだな。」
「だけど.....」
次の瞬間には相斗との目には空がいっぱいに映っていた。
「そんなに足あげたら、痛い目見るぞ。」
健は相斗の蹴りが健の喉元くらいまで来るのを待ち、その足を掴みあげ、ぶん投げたのであった。
以前なら出来なかったものの、自己強化Lv5など常時発動しているスキルのおかげで出来るようになったのである。
「いてて、合気道もやってたのか健!!!」
「場外!優勝者はタケル!!!!」
「まじかよ!なんなんだあいつらは!!」
会場は健に湧いた。
その後のダブルスは言うまでもなく相斗&健が優勝した。
そして、その日の夜は急遽街ぐるみで宴会が行われた。
「まさか今日、2人の英雄を見れるとは思ってもいなかったなぁ。」
「これは、歴史が確実に動きましたね。」
「おう、今日の主役さん達が飲んでねぇみてぇだな!!」
「僕らまだお酒は飲めないんで.....」
「いや、もしかしたら飲んでもいいかもしれないぞ生きた年数からしたら。」
「でも、あの期間はノーカンじゃない?」
「確かに、飲まないにこしたことはないな。」
「何の話だ?」
「いや、こっちの話だ。」
「それにしても、なんで2人はそんな強いんだ?」
1人のおっちゃんが2人に聞いた。
「たゆまぬ努力ですよ!」
「あぁ、あれはたゆまなかったな。」
「そうか、やっぱり努力か。ガッハッハッ、お前らも見習え!」
宴会は大いに盛り上がった。
「アイトくん、ちょっといいかい?」
相斗はキングに話しかけられ、2人で話がしたいと言われた。
「それで、どうしたのさキング。」
「君たちは一体何者なんだ。街の人が思っている以上の凄腕だろう。」
「普通の青年の旅人だよ。」
「そうか、言えないなにかがあるのか。」
キングは直ぐに察した。
「まあ、多少はね。でも、強くなったのは鍛錬ってのは本当だし、普通の青年ってのもあながち嘘ではないよ。」
「そうかい。それは、にわかには信じられない事実だね。だけど、あの一発をくらってわかったことが1つあるよ。あの蹴りは相当な努力をして、反復してきた人にしかできないほど綺麗な蹴りだった。」
「それは有難い言葉だね。」
「そこでなんだけど、少しお願いがあるんだ。」
「なに?」
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