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12話 警備隊
しおりを挟む「って、普通の草むらじゃないか。」
「なんか、期待してた場所とは違うな。」
「まあ、仕方ないよね。結局は異世界ったって現実は常に理想とはかけ離れてるもんだよ。」
「どうした、急に。」
「それより、どっちにいく?」
2人は前に進むか後ろに進むかで迷っていた。
「なあ、相斗は"直感"もってるか?」
「うん、Lvは4だよ。」
「じゃあ、どっちに行くか同時に言おう。」
「わかった。いっせーので」
「前!」
「前だ。」
2人は前へ進むことへとしたのである。
歩いて数分すると
「街だな。」
「街だね。」
2人の前には大きな街があった。
「異世界ものだとこういう時は大体身分証の提示を求められるものだ。どうする。」
「うーん、どうするもこうするも証明するものがないんだから、どうしようもないような.....。」
道端で悩んでいると
「なんか来るな。」
"地獄耳Lv5"
地獄耳Lv5・・・めっちゃ遠くの音が聞こえる。
相斗のスキルが発動した。
「馬だね。あと、男の人が3人いる。」
「馬車で移動している3人の男か。」
「馬車に乗せてもらう?」
「いや、ここは気にしないふりだ。」
「良い奴なら止まってくれるはずだし、悪いやつでも止まってくれるだろう。こちらからアクションを起こしてもいいことはないと思う。」
「キレるね。まさか、設定ミスで22年間もの間同じ岩を殴り続けた人の発言とは思えないね!」
「黙れ。」
少し待っていると馬車に乗っている男たちの目に2人が話している姿が入ってきた。
「(襲われたら.....)」
「(わかっている)」
アイコンタクトをとった。
「どうしたんですか?何かお困りですか?」
男たちは防具をつけていた。
「いや、途中でスリにあってしまったもので、この先が通れるのかどうかを話し合ってたところなんですよ。」
「あぁ、そうでしたか。私たちはこの先の街の警備隊でして、よければ、馬車に乗っていきませんか?」
「ということは、僕達はこの先の街に行けるんですか?」
「もちろんですよ。ここは、スペクトル国内ですから、特に何か必要ということはないんですよ。」
「そうなんですか。では、なんであそこには門番がいるんですか?」
「ん?どこですか?」
「いや、この先にいるじゃないですか。」
「え、あそこの門が見えるんですか?」
「あー、僕のスキルでして、"鷹の目"っていうのがあるんですよ。」
「あぁ、鷹の目ですか。珍しいスキルを持ってるんですね。」
「そうなんです。」
健からは「余計なことをこれ以上言うな。」
という視線を感じた相斗だった。
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