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7話 過ち

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「健?」

「あ、あぁ、相斗か.....」

 健は疲れた感じで相斗に返事をした。


「いつまで殴ってんのこの岩?」

「オートムーブで"オートムーブのスキルLvがMAXになるまで"と設定したら二日間ぶっとうしでこれだ。」

「疲労感なんかはないが精神的に疲れてきた.....」

「はぁ、健は神様の話聞いてなかったの!!!これが、ここじゃなくて普通の世界だったら健は餓死するよ!」

 相斗は健を叱った。


「それで、今はオートムーブはLvどのくらいなの?」

「今はLvが53だ。」

「え、それって普通のレベルじゃなくてスキルLvの話?」

「あぁ、そうだ。効率は1.53倍になっている。」

「オートムーブのスキルLvってどこまであるんだ.....」

「それはね、Lv100まであるよ!」


 アルが突然話しかけてきた。

「100まで俺はこれを殴り続けなければいけないのか.....。」

「ちなみに、100までやるならどれくらいかかるかはわかるか?」

、あと1ヶ月以内には必ず終わるよ。」

「でも、そのスキルは90から条件があって、Lv100にする条件が自身の通常LvがMAXであることっていう条件があるんだ。」

「ちなみにだが、通常LvがMAXになるにはどれくらいかかるか聞いていいか.....」

「やめようよ、健。知らない方がいいこともこの世には沢山あるよ!」

「まあ、単純計算で何百年とかかるだろうね。」

「...............」


  二人は何も言えなかった。


「まあまあ、そんな落ち込まないでよ。救いはあるよ!」

「本当か?」

「世界にも救いが必要だと思って、Lvが20上がる事にスキルを1個贈呈するシステムにしたんだよ。そこで"強運"とか"効率重視"のスキルとかを引けば、経験値が多く入ってきて、大体Lv1000までに引ければ、22年くらいで終われるよ。」

「最短でも22年くらいだよ。」

「22年か.....長いな.....」

「俺は付き合うよ?」

「ここであったのもなんかの縁だからね。それに、僕も死にたくない。互いに頑張る支えになれば、強くなれる。」


「あドンッ、りドンッ、がドンッ、とドンッ、うドンッ。」

「ほとんど、岩を殴ってる音でわかんないよ......」

「じゃあ、とりあえずは定期報告として1週間に1回くらいにする?」

「そうだな。22年ってことはお前の顔は1000回は必然的に見るってことだな。」

「10000回とかにならなきゃいいね.....」

「冗談はよしてくれ.....」
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