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4話 ハニー村
しおりを挟む「これは間違いなく偽物だ。」
「なんだと!?」
「俺はちょっとばかり人より目がいいもんでな。」
なんで俺が坊主の男に胸ぐらを掴まれているかというと、俺のエンシェントドラゴンの住処である場所に行く途中によった蜂蜜が有名な村「ハニー村」によった際に、偽物の宝石を売る自称宝石商の男と出会い、買おうとしてた人に偽物であることを伝えたらこうなっていた。
「先に手を出したのはそっちだからな。」
グイッ
「イテテテテ…」
俺は胸ぐらを掴む手を軽くひねり、男の手首をきめた。戦闘についてはめっぽうだが、一応、Sランクギルド所属で絡まれることが多々あったため、対人への対処法は基本的な部分は取得している。
「悪い、俺が悪かったから、手を離してくれ。」
「とは言っても、俺は戦闘が出来ないから襲われたら厄介だから、少しの間は拘束させてもらおう。」
俺はロープで男の手を縛った。
「まあ、こんな商売はするもんじゃないぞ。相手が俺だったらいいものの、騙したのがバレて殺される可能性もあるだろ。」
男を警備隊に渡して、俺はこの村で一泊することにした。
「うん、朝はやっぱりパンだな。それにしても本当にここの蜂蜜は美味しいんだな。」
「ねぇ、お兄さん。あなたは旅人?」
「ああ、まだ新人だけどな。」
ナオトに話しかけてきたのは小さな少女だった。
しかし、ナオトは警戒していた。ナオトは自分の近くにあるものや生き物を自動的に鑑定できるため、自分の半径5m以内に入ってきたものは間違いなく認知でき、実質的な索敵能力なのだが、この女の子は認識することが出来ずに気づけば近くにいたのである。
「そうなんだ。旅は危険って聞いたから、気をつけてね。」
「忠告ありがとう。それと、あんたも気をつけろよ。あと人からお金取るのも大概にしておけよ。」
「あんた何者。」
「人よりちょっとばかり目がいい普通の男だ。」
今の少女に擬態していたのは精霊族の『ミスタルト』という種族だ。
存在感と姿を完全に消すことが出来、姿形も変えることが出来る。そして、光るものが大好きで人間から宝石やお金を盗み貯めている。
「キュイキュイ!!」
「ああ、もう大丈夫だぞ。」
鑑定したらエンシェントドラゴンの状態は『状態 臨戦状態』となっていたから、俺にミスタルトが敵意を向けていたら、エンシェントドラゴンが暴れ、ミスタルトと共にこの村が壊滅していただろう。
早くこいつを元いた場所へと届けなければいけないらしい。
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