SSSランクの異世界料理人〜美味ければ美味いほど強くなる〜

6話 ギルド加入

「よければなんだが、『聖なる狼』に入ってはくれないか？」


 ゴライズは彰人を誘った。


「ああ、頼む。俺は戦闘は出来ないからな。」


 二つ返事で加入を決意した。


「本当にいいのか？」

「誘ってきたのはそっちだろ？それとも、冗談だったのか？」

「いや、その力があればもっと上のギルドにだって入れるから、うちでいいのかと思ってな。」

「俺は肩書きよりも人柄を見るタイプでね。」




 彰人を連れ『聖なる狼』は街へと戻ることにした。
 


「へぇ、ギルドとメンバーってこの4人だけじゃないのか。」

「ああ、そうだ。俺はギルドの副団長なんだ。でも、安心してくれ。メンバーの加入は俺の許可があれば問題はないから、アキトが入れないなんてことはない。」

「むしろ、団長はびっくりするんじゃない？副団長が人を誘うなんて初めてだから、きっとアキトくんのこと気にいると思うよ。」




 ゴライズはどちらかと言うとお堅いタイプでなおかつ実力主義な志向なため、あまり新人の加入をすすんですることは無かった。




「それにしても、異世界人というのは何とも進んでいるんじゃな。」

「確かにこんな美味い料理をいつも食べてるなんて考えられないぜ。」

「でも、あたい達もアキトが加入したから、食べれるようになるよ！」



 こうして『聖なる狼』の拠点がある場所『ネルトリア』についた。

 『ネルトリア』はガルガ帝国という国にあり、帝都の隣に位置するかなり栄えている都市である。




「ここが拠点か。」



 栄えている街の少し外れにある大きな建物が『聖なる狼』の拠点だった。



「まあ、Bランクギルドは中堅くらいの位置だからな。」

「それにあと少しでAランクになるから、そうなったら俺らも一流ギルドだぜ。」



 建物の中に入ると綺麗にされていて、大きなホールがあり、中央に階段があるという物語に出てくる城のような作りになっていた。



「じゃあ、俺はあいつにアキトを紹介するから、お前らはここで解散だ。」

「おつかれ～」

「アキト、今日の夜ご飯楽しみにしてるぜ！」


 ゴライズは彰人を連れ、『聖なる狼』の団長がいる部屋へと連れていった。



ガチャ



「入るぞ。」


「ゴライズか、おつかれ。ん？後ろの君は誰だい？」