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1章 西の大陸
24話 ダンジョンの種類
しおりを挟む「お、久しぶりに幸運な子たちが来たね。」
9番目の使徒は二足歩行をしてタバコを吸ってるトラのぬいぐるみみたいだった。
「僕は9番目の使徒 ナインだよ。で、ビオラを受け取るのは誰かな?」
「もしかして、まだ誰も攻略してないのか?」
ルイはビオラのNo.1があることについてをナインに聞いた。
「そうだね、ついこの間、転移に失敗して無くなったんだよ。彼はユニークスキル「成功する人生」ってスキルを持ってて、運がすごく良かったんだよ。どうやら、運がつきたらしいね。」
「私、聞いたことある。その人はラッキーマンって呼ばれてたの。だけど、存在してたなんて知らなかった。」
神器"ビオラ"をもっていた男は幸運な伝説の人として語られていたそうだ。
「それで、誰がビオラ持つの?」
「ルイかこの子でしょ?僕は何もしてないから参加する資格はないし、そこまで必要じゃないよ。」
レンは早急に辞退した。
「ルイが持ってて。私は目標を達成すれば、もう要らないから。1回、私のために使ってくれればそれでいい。」
リリはルイが持つべきだと感覚で察したのか、すぐにルイに譲った。
「ってことで、俺が貰うよ。」
「そう、じゃあ、どうぞ。」
ルイはナインからビオラを受け取った。
「はい、君たちにも。」
ナインはレンとリリにもコピーを渡した。
「このダンジョンをクリアした君たちに言っておくことがある。このダンジョンをクリア出来たのは思考型のダンジョンだからだ。」
「思考型ってなに?」
レンがナインにすぐ聞いた。
「ダンジョンには3つの傾向がある。戦闘を主とした戦力が必要とされる戦闘型、考えなければクリア出来ない思考型、入ったものの精神力や自制心を試す精神型の3つがあるんだ。」
「でも、それじゃあ、ナインのダンジョンは精神型じゃないの?あの途方もない扉を開けて何回も試行するのは精神力が必要なんじゃ。」
「そう、そこが罠なんだよ。」
ナインが自慢げに言った。
「実は僕のこのダンジョンには法則があるんだ。扉の模様だ。精巧に作られていたから気づかないだろうが、正解の扉には刻印されているんだ。君たちは1度も外さなかったから分からないだろうが、1度失敗すると正解の扉の場所が変わる。」
「つまりはその扉の法則を発見できなかったら、ほぼ永遠に1024分の1を勘で当てなきゃいけなくなるってわけか。」
ルイたち3人はこのダンジョンの恐ろしさを知った。
「そういうこと。だから、思考型や精神型はどうにか出来ると思うけど、オリジナルの戦闘型はいくら君の「ダンジョンショートカット」があった所で今は不可能だよ。」
「確かに今までのダンジョンは全然、戦闘はしてきてない。いわば、スキルと運だけできたって感じだもんな。」
ルイはこれからのダンジョンの壁の高さに気づいた。
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