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1章 西の大陸
18話 西の大陸
しおりを挟む「では、ダンジョン情報をお渡しするので、少し触れてもいいですか?」
「はい、大丈夫です。」
「いいよ。」
ルイもレンも了承した。
「ダンジョンに関する情報に限定しスキル「情報共有」を発動。」
シュンッ
2人の頭の中に何かが入るような感覚になった。
「おお、すごい。めちゃくちゃ鮮明に入ってくる。それにしても、指定したやつ以外のダンジョンの情報もありますけど?しかも、結構秘密な感じの……。」
「確かにS級のルイでも知っちゃいけなさそうなやつもあるね……。」
「これは、私ができるだけのことをしただけですよ。お願いしておいて、協力しないのはシド族の名を汚すのでね。」
こうして、2人は依頼をすることとなった。
シドが言うには最優先攻略は9.15.21の3つだそうだ。
「確かに9番目のダンジョンはやばそうだな。」
「そうかな?俺はそんなに神器はすごいと思わないけど。」
9番目のダンジョンの神器 スカーフ"ビオラ"。ユニークスキル「自由な旅人」。特殊な場所を除き、全ての場所へと移動できる。ただし、1日に3回のみ。
「2番目以降ですらスキル「転移」だ。行ったことある場所に限定されるが即座にいけるスキル。これが戦地なんかで使われた時は戦況が一気に変わる。」
「そっか、便利アイテムかと思ったけど、大規模な戦いになると結構めんどくさそうだな。」
「そういうこと。これは、1つでも多く神器の枠を潰さなきゃな。僕とルイで2つ潰せば、残りは7個。」
2人はまず9番目のダンジョンを攻略することにした。
「とりあえずは武器とか買った方がいいかな?」
「いや、いらないと思うよ。僕たちには神器があるし、変に重いもの持つ必要は無いよ。強いて言うなら治癒のための回復薬とかじゃないかな。」
薬屋に行き、回復薬を買って2人はサルガンを出た。
「このサルガンは東の大陸ってのは知ってるよね?」
「うん、知ってる。」
「僕達が向う9番目のダンジョンは南の大陸にある。大陸を出て移動する。だから、結構時間かかるよ。」
「そうだね、空を飛んでも多分最速では4日くらいかな。」
「いや、他国ではこんなの見せれないと思うから、5日、6日くらいじゃないか。」
「そうか、わかった。」
南の大陸、通称「世界の大陸」と呼ばれる場所である。この大陸には東、西、北にいる種族の全ての種族が集まっていると言われる多種族大陸である。
そのため、あらゆることに寛容な価値観を持つものが多いが、気性の荒さでも有名な大陸である。
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