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序章
13話 炎帝
しおりを挟む「どうか、ルイ、君の力を僕に貸してほしい!もちろんタダでとは言わない。僕が王になったら、できる全てをすると約束する。」
「(ユニークスキル「暴風雨」)」
ドカンッ
ルイはレンの顔面を「暴風雨」をつかいとてつもないスピードでぶん殴った。
レンは数メートル吹き飛んだ。
「俺と勝負しろよ。」
ルイはレンに勝負をしかけた。
「君がそれを望むなら。」
「(ユニークスキル「炎帝」、スキル「業火」)」
レンの身体が灼熱の炎で纏われた。
「あっつ……。」
数メートル先でもレンからでる炎をビシビシと感じる。それほどまでに強い炎だった。
「この炎を纏うのは僕の祖父のユニークスキルだった「炎帝」、そしてその火力を上げるのがスキル「業火」だ。僕は強いよ。」
ユニークスキルとはこの世に一つしかないスキルのことだが、スキル保持者が存在しなくなると、適任者へと継承されることがある。
「嵐を起こせ「暴風雨」!!」
ゴゴゴゴゴゴ
ドゴォォオオオ
その一言で空には雨雲、そして大きな突風が
吹き荒れる。
プシュプシュ
雨も降りレンの纏っていた炎の威力を弱めた。
「僕と君の相性は最悪か。だけど、負けないよ。」
ボフッ
レンの火力はさらに上がった。
ピカッ
そして、レンの付けている神器"エリシオン"が光を出した。
「このエルシオンのスキル「焔」で火力は1.8倍だ。これがユニークスキルの「太陽の火焔」ならよかったんだけどね。でも、これでも十分だ!」
レンはルイに向かって走っていった。
「(これじゃあ、燃え尽きるだけだ。距離を詰めさせるだけ分が悪い。大雨で火力が弱まるのを待つしかない。)」
「考えは分かってるよ!君の心を読めることを忘れたのかい?」
カチッ
「(ユニークスキル「時が止まりし世界」)」
神器である懐中時計のメグニスにあった上のボタンを押したら発動した。
メグニスは上にあるボタンを押すことによってユニークスキル「時が止まりし世界」が発動する。そして、発動と同時に秒針が動き始め、秒針が一周するともう一度使うことが出来る。
つまり、クールタイムが1分間ある神器なのである。
ドンッ
ルイは時間を停めた後、風を起こし、地上から8メートルほど上にジャンプした。
「早速使ってきたね。僕も空は飛べるよ。」
グワンッ
レンは足から出てる炎を渦巻きのように伸ばし、あっという間にルイと同じ位置まで来た。
「確かに君は強いよ。想像以上だ。」
「これで、終わりだよ。」
レンはルイに攻撃しようとした。
「(ユニークスキル「世界に一つ」)」
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