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序章
8話 レン
しおりを挟む「こっちにデメリットはあるんですか?」
「そうですね、特にはありません。ですが、ダンジョンギルドは貴族などから資金援助をしてもらっているため、稀に護衛の依頼などをこなさなければならないという感じです。」
「なるほど。じゃあ、大丈夫です。俺はギルド員にはなりません。」
「え?」
「俺はギルドに所属しなくてもダンジョンをクリアできるんで。」
ルイは勢いよくそう言ってギルドを出た。
基本的にダンジョンの場所は大々的にあるわけではなく、隠れて存在しているところが多い。
35番目のダンジョンのようにバレずに数十年、数百年するところも珍しくないという。
そのため、ダンジョンというものはクリアするためには情報網というのは必須である。
「とりあえず、ラッキのいってた5番目と 7番目のダンジョンに言ってみるか。」
しかし、ルイはラッキから情報を貰っていたのであった。
そのため、正確なダンジョンの位置を2つ知った状態なのである。
「さっき、ギルドに置いてあった世界地図によると、5番目のダンジョンはここから800kmくらいで7番目がら200kmくらいかぁ……。遠いよなぁ。まあ、仕方ないか。」
ルイは7番目のダンジョンに行こうとしていた。
「ねぇ君、ちょっと待って。」
後ろから声をかけてきたのは18歳くらいの赤髪の青年だった。
「あ、どうしましたか?」
身体は細いが身長は高く、恐らく195cm程のすらっとた綺麗な青年だった。
「君、7番目のダンジョンに行くんでしょ?僕も連れてってくれないかな?」
「なんでその事を知ってるんですか?」
赤髪の青年はルイが次に7番目のダンジョンにいこうとしていることを知っていた。
ルイは怪しい感じを察し、距離をとっていた。
「僕のユニークスキル「思いの盗人」で心で思っていることを読めるんだよ。」
「心を読めるってすごいですね。」
「あぁ、色々と役に立つさ……。僕は君の近くで君を見てみたいんだ。こんなにの思いが白色の人は見たことないからね。」
「思いが白色?」
「うん。君の心はとても澄んでいて汚れていない。バカ正直というか、デリカシーがないというか、なのに大きな野望がある。面白いよ、君。」
「あなたは変な人ですね。それになんか俺、バカにされてません??」
ルイは少しイラつきながらもそう答えた。
「そう言えば、まだ名乗ってなかったね。僕の名前はレンだよ、よろしく。」
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