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序章
7話 ギルド員
しおりを挟む「さ、さ、35番目の使徒のダンジョンを攻略したって言うのは本当ですか?」
「はい。」
「では、ダンジョン討伐証明を提示してください。」
ダンジョン討伐証明とは、ダンジョンを攻略するとそのダンジョンの使徒から渡されるアイテムのことで、そのアイテムには色々な効果が付与されていると言われている。
「これです。」
トンッ
ルイは受付の机の上にブレスレットを置いた。
「それでは確認させていただきます。」
サッ
受付のお姉さんがブレスレットを手に取り、ブレスレットの裏側を見た。
「た、た、確かにこれは35番目の使徒のダンジョンのものです。確認させていただきました。」
ブレスレットの裏には神言語で「35」と刻印されていた。この神言語は神以外が記すことが出来ないため、ダンジョンで手に入るアイテム以外には刻印されることは無い。
「マジかよ、ほんとにクリアしやがったのか。誰なんだあの子は。」
ルイは一気にギルド内での注目の的だった。
「わかりました。35番目の使徒のダンジョンは未登録のダンジョンですので、位置などトラップ、魔物の生息などできる限りの情報をお書きください。」
こうして、ルイは紙を渡された。
ルイは何もせずにダンジョンをクリアしたため、正規のルートを使っていないのだが、これもラッキから予め聞いていたのであった。
「これで大丈夫ですかね。」
20分ほどで記入が終わり、受付までその紙を提出しにいった。
「少々、お待ちください。確認致しますので。それと、ルイ様は今回のこちらの書類が受理されますと、ダンジョンギルドのギルド員になることが出来まして、ランクがB級になります。」
「それは何かいいことがあるんですか?」
ダンジョンギルドのギルド員になることによって、通常公開されていないダンジョンの情報が提供されたり、ダンジョンの調査をして報酬を得ることができる。
また、それらはランクに応じて待遇が違い、ランクはS~Eの6段階に分けられている。
「となっており、B級の昇格条件としまして、ギルドへの貢献値が300を越える または ダンジョン3つ以上の攻略に貢献、未登録のダンジョンを発見し調査する があり、ルイ様は今回、最後の項目に該当いたします。」
「それで、B級はどの程度の待遇が待ってるんですか?」
「B級は一定給金として月金貨3枚の配給、攻略難易度A以下のダンジョンの情報開示、月に3つ以上の仕事の斡旋が主なものとなっています。」
※銅貨1枚→100円
銀貨1枚→1000円
金貨1枚→10万円
白金貨→1000万円
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