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序章

6話 ダンジョンギルド

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「サルガンに入るためには許可証もしくは住民票、身分を証明出来るものが必要となっております。」

「これで。」


 ルイはサルガンへとつき、門前で門番とのやり取りをしていた。

 身分証明書としてレオナルド村で発行されていた住民票を見せた。


「こんな若いのに遠いところからよく来たもんだ。」

「そうですね、大変でしたよ。」


 そんなやり取りをしながらも、ルイはサルガンへと入った。


ギィィィイ


「うわぁ、初めての中央都市サルガン!!」


 目の前に広がる今までに見た事のない豊かな街にルイは感動していた。


「観光はあとでするとして、とりあえずに行かなきゃな。」


 ダンジョンギルドとは、ダンジョンに関することを扱う国営の組織。ダンジョンに纏わる情報の提供やダンジョンを攻略するための人材派遣などの役割を果たしている。


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


「ラッキ、俺は英雄になりたいんだけど、どうすればいいんだ。」

「多分もうなれるよ。俺っちのこのダンジョンを攻略したってダンジョンギルドに言えば、大騒ぎだと思うよ。」

「ダンジョンギルドって?」


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



「ってことがあってラッキから色々聞いたし、多分ダンジョンギルドはあるよはずなんだが。」


 ラッキから聞いた情報を頼りにサルガンのダンジョンギルドへとルイは向かった。



【~ダンジョンギルド サルガン支部~】


「ここか。」


 ダンジョンギルドの看板がかかっているところを見つけた。そこは、周りの建物とは比べ物にならないほど大きな建物で外装もとても立派なものだった。



チリーン


 ルイはダンジョンギルドの扉を開けた。すると、そこには沢山の屈強な男たちがいた。


 空気に圧倒されたルイだが、すかさず目の前にはある受付の方へと足を運ばせた。



「すみません、ダンジョンを攻略したんでここで報告するように言われて、来たんですけど……」

「ダンジョンを攻略ですか?あ、あなたが?」

 受付にいたお姉さんはルイの幼さをみて驚いた。

「あ、はい。レオナルド村にある35番目の使徒"ラッキ"のダンジョンです。」

「35番目の使徒!?!?!?」

 受付のお姉さんは思わず、とてつもない勢いで立ち上がった。

 その音とお姉さんの大声で一斉にその場にいたものはルイの方を向いた。


「おい、聞いたか。35番目の使徒をあの小僧が攻略したんだってよ。」

 周りからも驚きの声が聞こえてきた。

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