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序章
3話 スキル
しおりを挟む「俺はもうスキル持ってるのか?」
「あぁ、俺っちが上げたのはユニークスキル「暴風雨」だよ。」
「ユニークスキル?暴風雨?」
「君たちの世界ではユニークスキルっていうのはあんまり根付いてないんだっけか?ユニークスキルっていうのはこの世に一つしかない「唯一無二のスキル」のことだよ。そして、この暴風雨は「雨や風を自由自在に操れるスキル」だよ。」
「俺だけが雨や風を操れる……すごい、すごすぎる。スキル無しの俺がこんなスキルを……。」
ルイはすごすぎるスキルを手に入れて、表現しきれないほど喜んでいた。
「ん?君にはスキルあるじゃん?」
「俺にはスキルはないんだよ。昨日、神官様にないって言われたんだよ。」
「あぁ、人間界の神官じゃユニークスキルは鑑定できないよ。君はユニークスキル「ダンジョンショートカット」持ちだね。」
「ダンジョンショートカット?」
「そうだよ。ダンジョンの近道なんかを教えてくれて、最短ルートで行けるように指示、誘導してくれるスキルだよ。まあ、誘導って言ってもナビゲートを直接してくれる訳じゃないけどね。」
神官が見れるのは「スキル」だけで「ユニークスキル」の存在はスキル「鑑定」では見ることが出来ないのであった。
「だから、君はここへと来れたんだ。本来なら、俺っちのダンジョンはクリアどころか見つかることすらないんだよ。最後にダンジョンに来たのは700年前にエルフ族がきて、序盤で魔物に殺されたんだよ。」
「でも、俺普通に外を歩いていただけだ。なのに、こんな地下の洞窟に…これがスキルのおかげなのか?」
「多分ね。俺っちもあんまりよく分からないけど、間違いなく言えることとしては先天的なユニークスキルは神が意図的にあげてるから、君は神に選ばれたんだよ。それに、何個か近道はあるんだけど、俺っちのダンジョンで血を流さないように攻略するルートは間違いなく君が来た場所だけだよ。」
ルイはラッキの話を聞くにつれ、自らのスキルの凄さを感じさせれた。
「じゃあ、とりあえずやることやったから君を外に出すね。」
「待って、2つだけ聞きたいことがあるんだ。」
「俺っちが答えられる範囲ならね。」
「なんで厳重な場所なのに、神様はダンジョンに入れるようにしてるんだ?あと、ずっと独りで寂しくないのか?」
「神々の考えなんて俺っちには分からないよ。でも、君の言う通りで俺っちも疑問に感じてるんだよ。多分、神は楽しことが好きなんだよ。あと、今日は寂しくなかったよ。」
「そうなんだ、ありがとう。」
「俺っちからも1ついいかい。」
「うん。」
「君の名前は?」
「俺はルイ・ルークだよ。」
「そうか、ルイ。これからも頑張るんだよ。」
「わかった。」
シュン
そう話すと、ルイはラッキによって外へと転移させられた。
「ルイか……。俺っちは君と会えてよかった、面白い子だったな。あの神器のことについては教えない方が面白そうだ。ニシシッ。」
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