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オークション編
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しおりを挟む「(高っ....馬鹿みたいにお金がかかるな。だけど、この世界じゃこれより高く売れるんだろうな。)」
「複数付与は出来ますね。だけど、お金がかなりかかります。」
「やはり、アキラ殿のスキルは規格外ですね.......。」
キースはアキラのスキルの規格外さに改めて実感させられた。
「わかりました。私が剣一本分のお金は出しましょう。そして、私がアキラ殿が作ったと言わずにオークションへの委託出品をします。」
「わかりました。では、手数料として10%ほどお支払いします。」
「手数料?」
「はい、委託するので手数料を支払いますよ。5%ほどですが。」
「なるほど、面白いですね。」
キースから話を聞くとあまりパーセンテージの手数料というのは存在しないのだそうだ。一定の料金を支払い、それで契約を結ぶのが当然でアキラのいや、地球のこのやり方は斬新なものだった。
「これは商売になる予感ですね。」
「そうですか?」
「はい。少々、妙案が浮かびました。これは発案者のアキラ殿と一緒に行いたいですが詳しい書類を後日おくらせますので、そちらをみて判断してくださいな。」
キースは完全に商売人の顔に戻っていた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「ということで、前金として白金貨500枚もらった........。」
アキラはキースとその後も話を続けて、その日に剣に2重の付与を行い、前金として白金貨500枚を貰った。オークションをするための資金にして欲しいとキースの心遣いだった。
「アキラさんはすぐに遠くに行きますね。」
「私たちと会ったあの日からアキラさんは常に進み続けてすごいです!」
「いやぁ、これもみんなのおかげだよ。俺だけじゃこんなことにはならなかったし、俺には特別な才能はないんだよ。だけど、才能あるみんなに支えられて前に進めてるのかな?よくわからないけど、ここにいる一人でも欠けてたら俺はここまでは来れなかったよ。」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
アキラはこの日の夜に考えた。
「俺がこの世界に来てどれくらいが経ったろうか。1年弱?この世界にはカレンダーがないんだよな。とりあえず、目まぐるしい毎日だった。不思議と地球に未練はないんだよな。俺には守らなきゃいけない仲間も増えたし、まだまだこの世界とは上手くやっていかなきゃな。」
今日の月はめいいっぱいに満ちていた。
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