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しおりを挟む「ロン、ベン、掃除の方は出来ましたか?」
「はい、こっちは大丈夫です。」
「僕のところも!」
「レーニさん、在庫確認完了しました。」
「それでは、今日も頑張っていきましょう。」
「はい!」
「おぉ、みんな上手くやってるなぁ。俺の事忘れてないかなぁ?って思ってますね。」
「やめてくださいよ、人の心読むの!」
「いやいや、アキラ殿も意外に寂しがり屋なのですね。それより、なんで遠くから見てるんですか?」
アキラはキラーと朝に会う約束をして、そのついでに「シタッケ」を遠くの家の影から見ていたのである。
「だって、俺がいったら彼らのリアルが見れないかなぁって思って。」
「と思っていたけど、予想以上に上手くやってて悲しくなったのですね。」
「そうですけど何か!!」
「ふふ。」
「あのアキラさんの隣の人は誰でしょう?」
「あの方はこの領地で一番の腕前と言われているの「キラー」殿ですよ。」
「そんな人と何してるんでしょうね。」
「さぁ。だけど、元気そうで何よりだな。」
あまりにも大きい声で話していたので2人の存在はバレていた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「それで、お話とはなんですか?」
「ちょっと、この世界のことをあまり掴みきれていないので、情報収集がしたいんですけど、いいとこありませんかね?」
「やはり、近場なら王都の王立図書館でしょうけど、あの件があったので行きづらいでしょうから、「知恵と長寿の武族」のエルフの森に行ってみましょうか?」
「エルフですか?」
「はい。まあ、近場ではホビットエルフですかね。」
「ホビットエルフですか?」
「はい。ホビットエルフは小さいのにも関わらず、力はエルフ界ではトップです。知恵は他のエルフよりかけますが、長老レベルになると、アキラ殿の知りたいことを知っているやもしれないですね。」
「ここから、どのくらいですか?」
「そうですね、軽く580㎞ほど南ですかね!」
「いや、遠いいですよ!」
「私のスキルを使えばいいでしょう?」
「ついてきてくれるんですか?」
「これが運のいいことに今朝アルマッドからアキラ殿の護衛係に任命されたものですので、出かけるとあらば私がついて行きます!」
「アルマッドさんは俺をなんだと思ってるんですかね.....」
「いやぁ、当然ですよ。王都での件も報告したので、アキラ殿の命が狙われ続けることは目に見えてますし、なんせ私は訓練中などは問題児として認識されているので、厄介払いの面もあるかもしれませんね。ははは。」
「笑い事じゃないですけど、とりあえず目指すは「ホビットエルフの森」ですね!」
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