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しおりを挟む「どういうことですか?」
「私は嫌なんですよ。自分より劣るものに労力を費やすのは。ですが、アキラ殿は合格です。」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「大丈夫ですかねアルマッド様?あの問題児のキラーをつけて。」
「アキラ殿はキラーのお眼鏡に叶うだろう。」
「そうですね。」
アルマッドはキラーが問題児であることを知りながらも護衛につけた。それは、キラーが一番強いからである。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「まあ、そんなに怖がらないでくださいよ。私は貴方の敵ではありませんよ。貴方が違う世界からきたことは内緒にしますよ!」
「なんで知っているんだ!」
アキラはめっちゃいい短剣をストレージから出し、キラーへと向けた。
「だから、言ってるでは無いですか。私は貴方の敵ではないと。私のスキル「完全鑑定」のせいですよ。」
「(スキル図鑑、検索、完全鑑定)」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「完全鑑定」
スキル評価︰SSS
希少性︰???
取得者︰1人
・全ての事項が見れる「鑑定系」のスキルの最高峰。特異して出来たスキルのため取得できるものはいない。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「わかりましたか?このスキルの強さはスキル図鑑で?」
「えぇ、わかりましたよ。全ての事項が筒抜けだったわけですね。」
「そうですよ。貴方の種族のところに「ハイヒューマン(異世界からの来訪者)」と記載されていました。」
「自分のウィンドウには書いてないのに!」
「それは、そうでしょう。こんなに詳細にわかるのはスキルの力を使わないといけませんからね。」
「あなたは何者ですか?」
「私はグランドエルフですよ。」
「グランドエルフ?」
「エルフの最上位種と思ってもらって構いません。寿命は通常のエルフが2000年と言われているのに対してグランドエルフは3万年と言われています。かく言う私は1万8070歳です。」
「????」
アキラの頭の処理能力が壊れた。
「ふふっ、その反応いいですね。私はエルフとしての人生は十分に楽しんだので今は他の種族に紛れて他の種族として人生を過ごそうと考えていたのです。2000年前は竜族、5000年前はドワーフ、7000年前は魔族。けれど、やはり楽しいのは人族です。あなたのような異端な存在とも出会えましたしね。ちなみにこれ誰にも話したことの無い話ですから内緒ですよ。」
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