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しおりを挟む「オリオンさん、ありがとうございます。」
オリオンとは広場でアキラに話しかけてきた冒険者の名である。その後、店に来て家を建てるということを言うと、冒険者仲間を連れてきてくれた。
「依頼料はこんなに安くていいんですか?」
依頼料はD級冒険者6人にC級冒険者4人で銀貨50枚という破格の値段だ。
冒険者はF級~S級の七階級あるらしく、Cは上位10%程しかなれないとても強い階級で依頼料となると1回で金貨1枚かららしい。
「いやぁ、なんてことないさ。こんな仕事三時間もあれば終わるからな。」
オリオンが連れてきた冒険者は全て大工などの経験があるもので、さらに強化系のスキルを持っているものたちだ。
つまり、D級でさえ1人で大工10人ほどの働きをすると予想される。
~3時間後~
「本当に3時間出てきちゃうなんて凄いです!」
3時間でなんと「100人」程が住める家が完成した。
「(見た目や機能面でいうとうちの学校にあった学生寮とほとんど同じにしたんだけど、割と周りには家がないから景観を崩さなくてむしろよかったよ)」
「本当にありがとうございます!依頼書にはサインをしておきました。」
冒険者の依頼は冒険者ギルドにいき、依頼内容を受付で話し、それを依頼書として発行して、冒険者が依頼をクリアし次第依頼主に報告等を行いサインを貰うというのがスタンダードな形だ。
「おう、ありがとう。」
「皆さんが俺の店へ来てくれた際には商品をおやすくしておきますね!」
「何を売っている店なんだ?」
アキラは盲点だった。店を未だに開店してはいないが、何を売るのかという宣伝が足りていなかったことに。
「何でも屋さんですよ!食品から武器や防具、全て一級品を揃えております。皆さんにこちらをプレゼントします。」
アキラは冒険者の全員にめっちゃいい短剣をプレゼントした。
「何だこの短剣は....。出ているオーラが違う。」
「(ん?オーラ?そんなもの俺には分からないな。)」
「(商品説明、めっちゃいい短剣)」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
商品︰めっちゃいい短剣
・切れ味は抜群でお値段以上の価値のある短剣。もしかしたら、これだけで竜の首を取れちゃうかも。刃は鋭いから絶対に素手で触るべからず。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「(この短剣で竜を倒せちゃうの......。うわぁ本当にめっちゃいい短剣だなぁ(棒))」
「何でも屋というから、質には期待していなかったがこれらドワーフの作る短剣と同じかそれ以上の物だ。これ、いくらで売ってるんだ.....。」
「それはですね、金貨15枚での提供予定です。(元値の50倍でどうだ!)」
「そんなに安いのかこれは......」
「(ダメだったぁ)」
「一応、初期価格ですので認知してもらうために最初だけはお安くしているんですよ!」
「そうだよな、この短剣がこんな安いわけないもんな。普通は金貨50枚はするもんだ。」
「(もうやだ、この世界の価格設定....)」
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