最強魔術師が転生したら魔力0の女の子になりました

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4話 魔術学校

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「次の段階ってなんだよ師匠!」

じゃよ。」

「魔物狩り……ってそれ本気で言ってるんですかアリアちゃんは!」


 アリアが魔物狩りというと場の空気はピリついた。

 魔物とは魔力を持った生き物であり、獰猛であり、魔法や魔技を使ってくる強力な生物である。


「なぁに、今の主らなら余裕じゃろうて。わしと一緒にいくんじゃろ?そのためには金を貯めねば。」



 アリアの「やるべき事」とは"魔力を持っているものを育成して金稼ぎ"だったのである。



「確かに、親に反対されても自分に経済力があれば強引にでもいけますな。」

「そうだ、実力を更につけれるし、金も稼げて自立出来る。こんなにも一石二鳥な事はないじゃろうて。」

「よしやるぞ!!!」

「おーーー!!!」



 こうして、リュー、スイ、ノブ、アリア、レオンの5人は魔物を借り始めたのであった。






┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈3年後┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



「本当にいくんだな?」

「あぁ、予定じゃったからな。」

「アリアちゃん、元気でなぁ!!」

「なぁに、父上。永遠の別れでもなかろうに。たまには顔を見せに来よう。」

「レオンも元気にやるのよ。」

「はい、母さん。」



 レオンもアリアに魔術の才能を買われて魔術学校へと入学することとなったのである。




「レオン、わしをおぶってく魔術学校へと行ってくれ!!」

「しょうがないな、姉ちゃんは。」

 レオンはアリアをおぶって、魔術学校へと向かった。



「魔術学校へは200kmほどじゃから、大体2時間あればつくかのぉ。」

「どうだろう、姉ちゃんが乗ってるからもっとかかるかも。」

「だれが重いって?」

「なんでもないよ、姉ちゃん。」


ザッザッザッ


「この音は……」

「うん……この音は」


「よぉ!!師匠にレオン!」

「お二人共、私たちより先に行くなんて冷たいですね。」

「一緒に行きますぞ。」

「ハッハッ、現地集合って言ったのにわしら結局一緒にいくんじゃな。」


 みんな笑いながら魔術学校へと向かって行った。





「じゃあ、誰が一番に着くか競走しませんか?」

「ほぉ、レオン、師匠をおぶって俺らに勝てるとでも!!!」

「負けたら今晩のご飯奢りっていうのはどうでしょう。」

「よきかな。」

「では、スタートじゃ!!」


 アリアの呼び声と共に壮大な競争が始まった。



「師匠直伝、最強魔技"空虎歩くうこほ"」


ドンッ


 リューはとてつもない勢いで空を蹴り、4人に差をつけた。


 「空虎歩」とは魔技を操るもの達が集まる「なぎ」という独立国の最強の魔技師と呼ばれた くうというものが5000年前に作った流派の技である。


「私も行かせてもらいます!"龍飆ドラゴンウェーブ"」


ドゴンッ


 スイは龍の様に速く、どんなものもぶっ飛ばす勢いの風の魔法を使いリューより力強く飛び出した。


「次はノブの番か。って、もう行ってたのか。」


 ノブは2人の様子を見てすぐさま飛び出していた。


「それで、姉ちゃんどうする?」

「どうするとはなんじゃ?」

「姉ちゃんがいるから僕が遅いみたいに言われてたじゃん。悔しくないの?」

「ほぉ、弟のくせにわしを煽ってくるか。まあ、久々にわしの凄さも見せておかねばな!!」


 そういって、アリアは手を前に出した



「魔力を貸せ、弟よ。」

「わかった!!」


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