1,112 / 1,116
サンデウロ大陸編
1079話 マサムネの強さ
しおりを挟む「ムサシ、あの三人は大丈夫なのか?」
「お前がいった方が良かったんじゃないか?」
「いや、大丈夫だ。あの三人と決闘をしても負けないが、こと実戦に関してはふざけてるくらい強いぞあの3人は。」
「でも、マサムネとかムサシの下位互換とまでは言わないけど、強いイメージはないぞ。この前のだってムサシの武器が壊れてなかったら、勝ってなかっただろ。」
「そもそも、相性としては俺とマサムネではあまり良くない。パワー型の俺とバランス型のマサムネではどうしても力負けしてしまう。」
「だが、テクニック型と呼ばれる小細工を使うヤツらとの相性はえげつないほどいい。手先が器用なやつだから、まず負けることは無い。」
「愚直で脳筋に見えるが、考えながら動けるタイプの武士よあいつわ。」
「まっ、そんなこと以前の話だ。」
「どういうこと?」
「あいつはそんな枠にはめなくとも単純に強い。」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
スパッ
「な、なんだと.....。この術を解くやつが.....。」
グサッ
「黙れ。」
マサムネは本体を見つけ、捕まえ逃げられないように足を切りつけた。
捕まえたのは藁で体全身を覆った150cmの小さいやつだった。
「なんだ、先程の声といい、性格は変えられていたものか。」
そこには変声機のような魔道具が落ちていた。
「いくつか質問をする。これに答え続ければ、その分お前の寿命は伸びる。許可なく喋るなど、俺のかんに触れば斬る。わかったか?」
「..........」
無言を貫き通した。
ザクッ
「うおぉぉぉぉ。」
悲鳴が城中に響き渡った。
「わかったか?」
「..........」
グサッ
「うわぁぁぁ。」
「次に黙秘を続けたら、腕を一本頂こう。」
「わかったか?」
「は、はい.....」
「お前の名前は?」
「イーです。」
「では、イー。お前は細菌を作った組織の一員と言ったな。」
「はい。」
「じゃあ、仲間はどこにいる?」
「この城の中に3人と他は常に移動しているのでわかりません。」
「城下町で俺の尾行をしていたのはお前か?」
「いいえ。」
「それなら、そいつはどこにいる?」
「この城の2階にいると思います。」
「お前らは何故こんなことをする?」
「この世界を自然体に戻すためです。」
「どういうことだ?」
話を聞くに、こいつらは革命軍の残党だったんだそうだ。
それで、指導者と呼ばれる者に細菌をばら撒くように唆されたのだという。
「なるほど。理性をなくし、本能で生きるのが自然のあるべき姿か。」
「うん、全く持って理解は出来ないな。」
「とにかく、今回の件については故意に起こされたことだけはわかった。」
ピー
「こっちで今回の犯人と思われるやつの仲間を見つけた。一度、こちらへ戻ってきてくれ。みんなの意見を聞きたい。」
「..........」
「音沙汰がないか。あいつらもやり合ってるってわけか。そりゃあ、そうだよな。あの悲鳴を聞いて駆けつけてこないってことは手が離せないんだな。」
「仕方ねぇ。あいつらが来るまで待つか。」
0
お気に入りに追加
2,253
あなたにおすすめの小説
転生貴族の魔石魔法~魔法のスキルが無いので家を追い出されました
月城 夕実
ファンタジー
僕はトワ・ウィンザー15歳の異世界転生者だ。貴族に生まれたけど、魔力無しの為家を出ることになった。家を出た僕は呪いを解呪出来ないか探すことにした。解呪出来れば魔法が使えるようになるからだ。町でウェンディを助け、共に行動をしていく。ひょんなことから魔石を手に入れて魔法が使えるようになったのだが・・。

外れスキル『収納』がSSS級スキル『亜空間』に成長しました~剣撃も魔法もモンスターも収納できます~
春小麦
ファンタジー
——『収納』という、ただバッグに物をたくさん入れられるだけの外れスキル。
冒険者になることを夢見ていたカイル・ファルグレッドは落胆し、冒険者になることを諦めた。
しかし、ある日ゴブリンに襲われたカイルは、無意識に自身の『収納』スキルを覚醒させる。
パンチや蹴りの衝撃、剣撃や魔法、はたまたドラゴンなど、この世のありとあらゆるものを【アイテムボックス】へ『収納』することができるようになる。
そこから郵便屋を辞めて冒険者へと転向し、もはや外れスキルどころかブッ壊れスキルとなった『収納(亜空間)』を駆使して、仲間と共に最強冒険者を目指していく。
ギフト争奪戦に乗り遅れたら、ラストワン賞で最強スキルを手に入れた
みももも
ファンタジー
異世界召喚に巻き込まれたイツキは異空間でギフトの争奪戦に巻き込まれてしまう。
争奪戦に積極的に参加できなかったイツキは最後に残された余り物の最弱ギフトを選ぶことになってしまうが、イツキがギフトを手にしたその瞬間、イツキ一人が残された異空間に謎のファンファーレが鳴り響く。
イツキが手にしたのは誰にも選ばれることのなかった最弱ギフト。
そしてそれと、もう一つ……。

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。

異世界でネットショッピングをして商いをしました。
ss
ファンタジー
異世界に飛ばされた主人公、アキラが使えたスキルは「ネットショッピング」だった。
それは、地球の物を買えるというスキルだった。アキラはこれを駆使して異世界で荒稼ぎする。
これはそんなアキラの爽快で時には苦難ありの異世界生活の一端である。(ハーレムはないよ)
よければお気に入り、感想よろしくお願いしますm(_ _)m
hotランキング23位(18日11時時点)
本当にありがとうございます
誤字指摘などありがとうございます!スキルの「作者の権限」で直していこうと思いますが、発動条件がたくさんあるので直すのに時間がかかりますので気長にお待ちください。

これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅
聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる