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サンデウロ大陸編
1079話 マサムネの強さ
しおりを挟む「ムサシ、あの三人は大丈夫なのか?」
「お前がいった方が良かったんじゃないか?」
「いや、大丈夫だ。あの三人と決闘をしても負けないが、こと実戦に関してはふざけてるくらい強いぞあの3人は。」
「でも、マサムネとかムサシの下位互換とまでは言わないけど、強いイメージはないぞ。この前のだってムサシの武器が壊れてなかったら、勝ってなかっただろ。」
「そもそも、相性としては俺とマサムネではあまり良くない。パワー型の俺とバランス型のマサムネではどうしても力負けしてしまう。」
「だが、テクニック型と呼ばれる小細工を使うヤツらとの相性はえげつないほどいい。手先が器用なやつだから、まず負けることは無い。」
「愚直で脳筋に見えるが、考えながら動けるタイプの武士よあいつわ。」
「まっ、そんなこと以前の話だ。」
「どういうこと?」
「あいつはそんな枠にはめなくとも単純に強い。」
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スパッ
「な、なんだと.....。この術を解くやつが.....。」
グサッ
「黙れ。」
マサムネは本体を見つけ、捕まえ逃げられないように足を切りつけた。
捕まえたのは藁で体全身を覆った150cmの小さいやつだった。
「なんだ、先程の声といい、性格は変えられていたものか。」
そこには変声機のような魔道具が落ちていた。
「いくつか質問をする。これに答え続ければ、その分お前の寿命は伸びる。許可なく喋るなど、俺のかんに触れば斬る。わかったか?」
「..........」
無言を貫き通した。
ザクッ
「うおぉぉぉぉ。」
悲鳴が城中に響き渡った。
「わかったか?」
「..........」
グサッ
「うわぁぁぁ。」
「次に黙秘を続けたら、腕を一本頂こう。」
「わかったか?」
「は、はい.....」
「お前の名前は?」
「イーです。」
「では、イー。お前は細菌を作った組織の一員と言ったな。」
「はい。」
「じゃあ、仲間はどこにいる?」
「この城の中に3人と他は常に移動しているのでわかりません。」
「城下町で俺の尾行をしていたのはお前か?」
「いいえ。」
「それなら、そいつはどこにいる?」
「この城の2階にいると思います。」
「お前らは何故こんなことをする?」
「この世界を自然体に戻すためです。」
「どういうことだ?」
話を聞くに、こいつらは革命軍の残党だったんだそうだ。
それで、指導者と呼ばれる者に細菌をばら撒くように唆されたのだという。
「なるほど。理性をなくし、本能で生きるのが自然のあるべき姿か。」
「うん、全く持って理解は出来ないな。」
「とにかく、今回の件については故意に起こされたことだけはわかった。」
ピー
「こっちで今回の犯人と思われるやつの仲間を見つけた。一度、こちらへ戻ってきてくれ。みんなの意見を聞きたい。」
「..........」
「音沙汰がないか。あいつらもやり合ってるってわけか。そりゃあ、そうだよな。あの悲鳴を聞いて駆けつけてこないってことは手が離せないんだな。」
「仕方ねぇ。あいつらが来るまで待つか。」
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