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サンデウロ大陸編
1067話 奴隷商人と少年
しおりを挟む「なんであんたは奴隷商人になったんだ?」
「まあ、これも成り行きといいますかね。」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「腹減ったなぁ。」
「どうしたんだ坊主。腹が減ったのか?」
「誰だお前!」
「商人さ。」
こうして、少年は商人と名乗る男からご飯を奢ってもらった。
「おじさんは何を売ってるんだい。」
「俺か?」
「奴隷さ。」
カーン
少年は持っていたフォークを落とした。
「帰る。飯ありがとうな。」
「失望したか?俺が奴隷商人だからって軽蔑したか?」
「まあ、そうだろうよ。世間からの評判といえば、命をぞんざいに扱う人を人とも思わない心のないクソ野郎だってな。」
「お前さんもそう思ったんだろう?」
「あぁ。」
「確かに奴隷商人の大半はそうだ。だがな、俺は胸を張って違うって言いきれるぞ。」
「騙されたと思って少し話を聞け。」
奴隷商人の男は今まで自分がしてきた取引のこと、その際に奴隷を客人のように扱っていたこと、取引相手も何週間にも渡って選別していたこと 全てを話した。
「嘘度と思うか?それなら、うちの店へこい。」
少年は言われるがままにその男のあとをついていった。
「ここが、俺の店だ。」
そう言って着いた場所はとても綺麗で大きな家だった。
ガチャ
扉の先には笑顔の奴隷達が沢山いた。
「やあ、マスター。もうお帰りかい。」
「あぁ、少し友人にここを見せたくてな。」
「君がマスターの友人かい。随分とちっちゃいんだね。」
「あ、うん。」
「ねぇ、あんたはここにいて幸せかい?」
商人は獣人の女の子にそう聞いた。
「幸せだね。なんなら、買われないでずっとここにいられればいいのにって思うよ。」
少年は驚いた。奴隷の言葉からそんなことを聞くなんて思ってもみていなかった。
「俺はな、命を扱う商人として一定の責任は取らなければいけないと思っている。命をぞんざいに扱うやつが商売をすれば、利益を求め酷い環境で低コストで奴隷を保管するだろう。」
「だけどな、それは間違っている。奴隷は商品だ。何よりも大切に扱うのが当然だ。」
「最高のコンディションで最高の取引相手に買い取ってもらうことが一番だ。」
「ごめんよ。奴隷商人だからってそれだけで決めつけたのは謝るよ。」
「ふん。なかなか見込みのある少年だな。奴隷商人に謝るやつなんていないぞ。」
「どうだ、少年も奴隷商人になってみないか?」
「君なら立派な奴隷商人になれる。」
「考えてみるよ。」
「君の名前を教えてはくれないか。」
「サコンだよ。」
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