テンプレを無視する異世界生活

ss

文字の大きさ
上 下
1,085 / 1,116
サンデウロ大陸編

1053話 ゲンパク

しおりを挟む


「ムサシさんってどこが強いんですか?」

「そうだな。やはり、全てだな。」

「全てですか。」

「あぁ。五角形のグラフを作ったら、全てが上限まで達しているみたいなやつだ。」

「その代わり、一つだけを見てやると、他のやつらに劣る部分があるのも事実だ。狙い目といえばそこだな。」

「器用富豪ですね。」

「そうだな。」

「コジロウさんが勝てるところはどこですか?」

「そうだな。魔法なら勝てるとは思うな。といっても、気にならない差ぐらいしかないがな。私もどちらかというとバランス型たからな。」



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


「ムサシ、剣では俺に勝てないが、お前が俺に魔法で勝つことは無理だな。」



「マサムネさんって魔法使うんだ。意外だな。」

「そうですね。彼は剣はもちろんのこと、魔法も得意としてます。」

「あなたは?」


 翔の後ろから坊主のお坊さんのような人が現れた。


「私はゲンパクと申します。コジロウ殿に戦うからもしもの時は治してやってくれと呼ばれたので。」

「へぇ、ゲンパクさんは治癒魔法をお使いに?」

「そうですね。光属性で治癒魔法を主に専門としてやっております。」

「それで、話を聞いても?」

「そうですね。ムサシ殿は完璧なバランス型でマサムネ殿は剣と魔法の二つの鋭利な刃といったところですかね。」

「マサムネ殿は素手の戦いをかなり苦手としていますね。といっても、そこらの達人レベルは遥かに超えますがね。他の方々が規格外すぎるあまりに、マサムネ殿の格闘レベルは相対的に見るとかなり低いですね。」

「ゲンパクさんはこの戦いをどう見ますか?」

「まぁ、そうですね。恐らくはムサシ殿が勝つでしょうが、かなりの苦戦を強いられると思いますよ。マサムネ殿に魔法も使わせたら、一筋縄ではいかないのは確かですから。」

「あなたはどう見ますか?」

「そうだなぁ。マサムネさんがねこれは。」

「さて、どういった理由で?」

「まあ、見たら分かりますよ。あの人の一撃を受けたことありますから。」

しおりを挟む
感想 291

あなたにおすすめの小説

異世界でネットショッピングをして商いをしました。

ss
ファンタジー
異世界に飛ばされた主人公、アキラが使えたスキルは「ネットショッピング」だった。 それは、地球の物を買えるというスキルだった。アキラはこれを駆使して異世界で荒稼ぎする。 これはそんなアキラの爽快で時には苦難ありの異世界生活の一端である。(ハーレムはないよ) よければお気に入り、感想よろしくお願いしますm(_ _)m hotランキング23位(18日11時時点) 本当にありがとうございます 誤字指摘などありがとうございます!スキルの「作者の権限」で直していこうと思いますが、発動条件がたくさんあるので直すのに時間がかかりますので気長にお待ちください。

日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊

北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。

転生貴族の魔石魔法~魔法のスキルが無いので家を追い出されました

月城 夕実
ファンタジー
僕はトワ・ウィンザー15歳の異世界転生者だ。貴族に生まれたけど、魔力無しの為家を出ることになった。家を出た僕は呪いを解呪出来ないか探すことにした。解呪出来れば魔法が使えるようになるからだ。町でウェンディを助け、共に行動をしていく。ひょんなことから魔石を手に入れて魔法が使えるようになったのだが・・。

落ちこぼれの烙印を押された少年、唯一無二のスキルを開花させ世界に裁きの鉄槌を!

酒井 曳野
ファンタジー
この世界ニードにはスキルと呼ばれる物がある。 スキルは、生まれた時に全員が神から授けられ 個人差はあるが5〜8歳で開花する。 そのスキルによって今後の人生が決まる。 しかし、極めて稀にスキルが開花しない者がいる。 世界はその者たちを、ドロップアウト(落ちこぼれ)と呼んで差別し、見下した。 カイアスもスキルは開花しなかった。 しかし、それは気付いていないだけだった。 遅咲きで開花したスキルは唯一無二の特異であり最強のもの!! それを使い、自分を蔑んだ世界に裁きを降す!

大絶滅 2億年後 -原付でエルフの村にやって来た勇者たち-

半道海豚
SF
200万年後の姉妹編です。2億年後への移住は、誰もが思いもよらない結果になってしまいました。推定2億人の移住者は、1年2カ月の間に2億年後へと旅立ちました。移住者2億人は11万6666年という長い期間にばらまかれてしまいます。結果、移住者個々が独自に生き残りを目指さなくてはならなくなります。本稿は、移住最終期に2億年後へと旅だった5人の少年少女の奮闘を描きます。彼らはなんと、2億年後の移動手段に原付を選びます。

クラスまるごと異世界転移

八神
ファンタジー
二年生に進級してもうすぐ5月になろうとしていたある日。 ソレは突然訪れた。 『君たちに力を授けよう。その力で世界を救うのだ』 そんな自分勝手な事を言うと自称『神』は俺を含めたクラス全員を異世界へと放り込んだ。 …そして俺たちが神に与えられた力とやらは『固有スキル』なるものだった。 どうやらその能力については本人以外には分からないようになっているらしい。 …大した情報を与えられてもいないのに世界を救えと言われても… そんな突然異世界へと送られた高校生達の物語。

みんなからバカにされたユニークスキル『宝箱作製』 ~極めたらとんでもない事になりました~

黒色の猫
ファンタジー
 両親に先立たれた、ノーリは、冒険者になった。 冒険者ギルドで、スキルの中でも特に珍しいユニークスキル持ちでがあることが判明された。 最初は、ユニークスキル『宝箱作製』に期待していた周りの人たちも、使い方のわからない、その能力をみて次第に、ノーリを空箱とバカにするようになっていた。 それでも、ノーリは諦めず冒険者を続けるのだった… そんなノーリにひょんな事から宝箱作製の真の能力が判明して、ノーリの冒険者生活が変わっていくのだった。 小説家になろう様でも投稿しています。

これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅

聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。

処理中です...