テンプレを無視する異世界生活

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サンデウロ大陸編

1049話 レイワの大火事

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「昔、こいつとこいつが街中で魔法を使って喧嘩したんだよ。」

 
 コジロウはリョウマとマサムネの方を見た。


「その時に本当の意味での飛び火をしてな。レイワの国は歴史史上に残る大火事だ。幸い、私たちがいたため、死傷者0人どころか燃えた家も新築同然に仕上がる始末だ。」

「魔法で起こした事件だったが、それを魔法が解決した。そして、俺らはその魔法をこの国で使うことを禁止された。皮肉な話だよな。」

「私たち上位の能力者は魔法を使うこと自体禁止されました。国から要請されない限りはこの国で魔法を使うことを禁止されました。」

「というのは表面上の約束事です。生活を豊かにする程度の生活魔法は見逃してもらってます。」

「まっ、リョウマのやつはどんなことがあっても使うことは許可されなかったがな。ガッハッハッ。」

「リョウマさんの魔法は基本的に火が出ますからね。」

「だから、森に囲まれたここで仕事をするのがすごい不利で未だに俺たちよりランク低いんだよな。」

「うるせぇよ。」

「まあ、彼に魔法を使わせたらムサシとも肩を並べるでしょうね。」

「ふっ、まあな。」


 リョウマさんはどうやらここではチョロいようだな。


「だから、魔道具使ってたんですね。」

「あぁ、この拳銃な。本当はこれも禁止されているんだが、ついカッとなってな。」

「これが、大火事の元凶の拳銃だ。あの時に一人でも死者がいたならば、おそらくこやつはこの世にはいまい。」

「俺達はリョウマさんの命の恩人なんですよ。」

「いっつもその話でマウントをとりやがって!!」



「はいはい。それくらいにしろ。いい加減に宴会を始めるぞ。」


 コジロウがみんなをまとめ、やっとの思いで宴会が始まった。




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