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サンデウロ大陸編
1043話 剣豪の宴会
しおりを挟む翔は上機嫌だった。刀を受け取り、それをずっと握りしめながら歩いていた。
「おっ、お主は。」
「コジロウさんじゃないですか。」
「何をしておるんだ?」
「刀を新調したので、喜んでいる途中です。」
「そうか。それは、あの爺さんの刀だな。」
「そうです!あのおじいさんの腕はすごいですね!」
「そうじゃな。」
「お主はなんて答えたんだ?」
「何がですか?」
「あぁ、おじいさんの問いですか。」
「俺は.....」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「はっは、お主らしいな。」
「コジロウさんはなんて答えたんですか?」
「"刀とは武である"と言った気がするな。」
「コジロウさんらしいですね。」
「そうか。」
「それで、これから用事はあるのか?」
「いえ、特にはありませんね。」
「では、うちに来ると良い。今日は剣豪の集まりがあってな。」
「そうなんですか。」
「誰が来るんですか?」
「それは来てみての楽しみではないか。」
翔はコジロウの家へと行くことにした。宴会は夜からやるそうで、それまでは庭で少し稽古をさせてもらっていた。
「それにしても変わった流派だな。」
「そうですね。俺の流派は少し特殊な動きが多いかもしれません。」
「師匠が暗殺一家の家系で、少しばかり暗殺術にインスピレーションを受けている部分はあると思います。」
「しかし、その上で合理的とはお主の師匠は相当な使い手だっただろう。」
「そうですね。武器があってもなくても、俺の知る限りは最強の人です。」
「そういえば、ムサシとあったんだってな?」
「はい。マサムネさんと少し手合わせをしている所を止められました。」
「それで、その師匠とムサシならどっちが強い?」
「そうですね。それはまだ分かりませんね。ですけど、俺の本気の一振は師匠にですら素手では止められてませんからね。」
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