テンプレを無視する異世界生活

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サンデウロ大陸編

1039話 独眼流

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「ちょっと一戦交えてくれないか?」

 マサムネの雰囲気が一気に変わった。


「真剣はやめましょうよ。」

「あぁ、ここら一帯が更地になっちまうからな。」


 翔は木刀をマサムネに渡した。


「じゃあ、いくぞ翔。」

「いつでも。」


"独眼流 山陽"

"阿劉流 坂月"


 翔は左から、マサムネは右から木刀を振り下ろした。


ドンッ


 2人の木刀はぶつかり合い、そこで衝撃波が発生した。



「はぁぁ!!!」


パシッ


「やめんか。街中だぞ。」

「ちっ、お前かよ。」


 2人の新たな一撃を一人の男が素手でとめた。


「邪魔をするとは何事だムサシ!」

「マサムネ!お前こそ何をしている!レイワの民を守る立場である我らが街中で剣を振り回すとは!」

「これは木刀だ。」

「関係ない!お前が使えば木刀も真剣と変わらぬだろうが!!」

「悪かったよ。」

「だが、そいつは怒んないでやってくれよ。俺から仕掛けたんだ。」

「あなたがムサシさんか。いや、俺の方こそ悪かったです。"独眼竜"がどれほどなのか少し気になってしまって。」

「いや、礼をするのはこちらの方だ。先にしかけたのはマサムネのバカだ。こやつの発言さえなければこのようなことは起きなかった。」

「しかし、マサムネの一撃と対等とはかなりの腕利きと見た。一度、安全な場所で手合わせをしてみたいものですな。」

「そうですね。俺もここにはまだ滞在するつもりですので、機会があれば是非よろしくお願いします。」




「なあ、翔。団子でも食いに行くぞ。」

「いいですよ。時間もまだありますし。」


 マサムネと翔は近くの団子屋で団子と茶を頼んだ。


「信じてはいたが、やっぱり強いなお前。」

「そうですか。ありがとうございます。」

「そういえば、何をしてるんだ翔は?」

「そうですね。たくさん色んなことをして過ごしてます。」
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