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サンデウロ大陸編
1036話 マサムネとマサノリ
しおりを挟む翔は喉から下へと下がっていく間に空間魔法で異空間へと酒を飛ばしているのであった。
だから、飲んだのは最初の一杯だけでその後は全て別の場所へと転移させているのである。
「ケンシンさんも全然酔わないんですね。」
「たりめぇだよ!俺以上の酒豪はこの国にはもう居ねぇな。」
「いや、マサノリさんも強いですよ!」
「マサノリは強くねぇよ!」
「マサノリって誰ですか?」
「あのカンベエの家臣のマサノリだよ。ってもわかんねぇか。」
「はっはっは、飲め飲め!」
このどんちゃん騒ぎは朝まで続いたそうだ。
翔は隙を見計らって宿へと戻って就寝したのである。
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「あぁ、頭が痛い。」
翔は1杯しか飲んでいないが、二日酔いになったのである。
「あらぁ、昨日飲みすぎたべ。水でも飲んでけ。」
「ありがとうございます。」
翔は水を一気に飲んだ。
それと同時にもう酒を一気に飲まないと心から誓ったのである。
「それで、今日は何するんだ?」
「まだ決まってはいないが、とりあえずはゆっくりこの国で何日か過ごそうと思ってはいる。」
「ここは景色も料理も素晴らしいからな。そに、しょっちゅう来れるような場所でもなさそうだからな。」
「そうかい。ゆっくりしていきな。」
翔はゆっくりと街を散策していた。
「あれは。」
翔が見つけたのは鍛冶屋だった。
「日本刀.....ゴクリッ」
日本刀に釣られ、翔は吸い込まれるように歩いていった。
「なんだいあんちゃん。旅人かい。それなら、お求めの剣はないよ。うちは刀っていう武器しか作ってないからね。」
「って、全然聞いてねぇなこりゃあ。」
翔は壁に飾ってある日本刀に釘付けになっていた。
「やっぱり、本物は質が違うな。」
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