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サンデウロ大陸編
1026話 水属性の可能性
しおりを挟む「水を作り出さなくても存在している。」
「家だって、木を切って加工してなんてやるよりも、あるものを組み合わせる方が何十倍も楽になるし、速いだろう。」
「まあ、口で説明するよりもやった方が早い。」
パチン
翔は指を鳴らした。
ゴゴゴ
すると、川から水でできた大きな竜が出てきた。
「おぉ.....」
リザードマンは驚いた。腰を抜かす者もいた。
「本来、このレベルの魔法陣を作り、ゼロから出すためには今の20倍ほどの時間はかかる。」
「これは、川にある水を形成して作ったものだ。」
「魔力量も6割削減できて威力も遜色ないほどを誇る。」
「これは、一見すると川の水を操作しているように見えるが、それは違う。」
「少なからず、魔法で自らも水を生成している。だが、それらはこの大きな竜の形を補填する為だけのものだ。」
「しかし、これがあるのと無いのとでは細かい操作性や威力も全て違ってくる。」
パチン
パシャン
もう一度指を鳴らすと、竜は川へと戻り水になった。
「このように水属性魔法は少ない魔力でも大きな力を成すことが出来る。」
「条件によっては子どもが大人に勝つことすらできる可能性のある魔法だ。」
「それに、人間や他の種族も水属性魔法をあまり発展しようとはしない。」
「だからこそ、リザードマンの皆さんにはこの魔法を発展させていって欲しい。」
「あの.....僕でも竜をつくれますか?」
子どものリザードマンが翔に尋ねた。
「うん、練習すれば君なら早ければ一年後には出来るようになってるはずさ。」
「本当?」
「あぁ、本当だ。」
「一年で......。それは本当なんだろうな!!」
近くにいた大人のリザードマンが聞く。
「あぁ、本当だ。ここにいるみんななら1ヵ月もしないうちに難なくできるものも大勢いるだろう。」
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