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サンデウロ大陸編
1025話 水属性魔法
しおりを挟む「あんたが良い奴ってのはわかったぜ。」
「人間も捨てたものではなかったようだな。」
「ほら?こんなにも伝わっていますよ。」
「うむ。だが、少しこちらも腑に落ちないな。」
「では、少しばかり魔法のほうを教えてもいいだろうか?」
「ええ!!!いいんですか!翔様直々に教えてくださるのですか????」
「あぁ、もちろんだ。」
翔たちは外へ出た。
「じゃあ、始めようか。」
翔を中央に周りはリザードマンで出来た大きな円ができている。
「リザードマンは水属性が多いと言われているが、それは本当か?」
「はい、本当です。リザードマンの9割は水属性魔法を扱うことができます。」
「では、みんなは水属性魔法を使う時はどうしている?」
「それは、魔法陣を描き、そこに魔力を注ぎ、魔法を発動させるよな?」
「正解。魔法というものはそういうものだ。」
「しかし、水属性魔法というのは微量でありながら、他の魔法と比べると発展が遅れている魔法なんだ。何故かわかるか?」
「うーん。」
周りのリザードマンが迷っている中、パーズが答えた。
「水は存在しているから。」
「正解だ。」
「簡単に言えば、そこら辺に水が存在しているからだ。雨や海、湖や川。水というのは生命が必ずしも求めるものであり、全ての場所に存在しているものである。」
「元来、魔法というのはないものを創る という概念が少しばかりは存在している。」
「光を創る なんていうのがいい例えだろう。」
「夜に光があることなどほとんどない。
そういった、ありえないことも可能にできるのが魔法だ。」
「それ以外にも理由はあるが、主にはこれが理由になっている。」
「だが、それこそが水属性魔法の大きな武器だ。」
「"作り出す必要が無い"これほどまでに楽なことは無い。」
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