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神編
1017話 語り明かす
しおりを挟む「翔さん。」
「おう、もう身体はいいのか。」
「はい、おかげさまで万全です。以前より強くなった気すらします。」
「それで、これからはどうするおつもりですか?」
「そうだな。世界を見てくることにするよ。」
「俺が見た世界はまだこの世界の10%にも満たないだろう。文献で見た中で気になるものや、その土地で気になったものをひたすら挑戦してみようと思う。」
「あなたはまたそこでも心強い人々と会って、俺らに自慢しにくるんでしょうね。」
「そうかもな。」
2人は笑いながら今までにあったことやこれからのことをたくさん話した。
「悪いな。俺が誘ったのに。」
「いえ、気にはしてませんよ。 と言ったら嘘になるかもしれませんが、俺は気づいていましたよ。」
「翔さんが国を創ることを頑張っていたので、本当の楽しいことを出来てはいないんじゃないかって。」
「でも、今回の件で俺は感じましたよ。」
「実に翔さんらしいものだなって。好きなことを全力でやり、そこには時間もお金も労力も惜しみなく費やす。そして、誰もが気づけないような発見をして、周りをあっと驚かせる。」
「俺らが会った時からずっとそうでしたよ。そして、翔さんと関わっていた皆さんは翔さんのそういう所に惹かれ好いていました。」
「だから、これからも全力で生きてくださいね。」
「ハハッ、そうだな。やっぱり、ファンド、お前でよかったよ。」
「誘ったのがファンドじゃなければ、またこの国の未来も違っただろう。正直、俺からいえば、戦闘能力も思考力もまだまだ未熟だ。」
「すみません.....。」
「だけど、誰よりも芯が通っていて、まさに正義って感じの馬鹿正直者だよ。お前みたいなやつはそうはいない。その"才能"で俺が驚くようなすごい国を創ってくれよ。」
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