テンプレを無視する異世界生活

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神編

1009話 全知全能

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ドンドンドンドンドン



 アイントは翔を殴り続けた。


 翔は有無も言わずにただひたすらに守り続けた。


 この殴りは翔がくたばるまで続くかと思われていた。

 



ピコン






ー全能の解放条件を全て満たしましたー


・神と魔の融合

・一定の魔力量の消費


ーよって、以下の能力が解放されますー



・スキル"全能"

・全ステータスを超絶up

・称号"全知全能"


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



 これが、商の頭の中へと表示された。そして、その表示を受けた直後にアイントの攻撃が先程よりも力を失ったように見えた。


 いや、自分が強くなったのである。


 

スッスッ


 翔はアイントの攻撃を交わし始めた。さっきとは比べ物にならないほど、当たることがない。

 アイントもこの異常に気づいたが、腕を止めることはしなかった。それは、意地や尊厳などと言ったものではなく、"本能"がやめるなと頭に話しかけてきたからなのである。



ドンッ


 ついに翔はアイントを殴り、動きを止めたのである。


ヒュッ


ズバッ


 そこから、アイントの首元に蹴りをいれた。



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



「おい、翔。これは正真正銘の必殺技だ。これを喰らえば死ぬ可能性はほぼ100%だ。」

「お前に限って無闇矢鱈に使うことはないと思うが、これを使う時は相手を選べ。」

「わかっている。ただムカついた等というくだらない理由では使いはしないさ。」

「これにはいくつかの条件がなければ発動できない。」

「阿劉流の基本型から繰り出せる連携技だ。まずは.....」


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈




"阿劉流 輪修りんしゅ"


 左上から放たれた手を開いた突きはアイントの左脇腹へとダメージを与えた。

"阿劉流 獄廉ごくれん"

 次は変則蹴りをアイントの後頭部へと足をしならせ当てた。


 しかし、アイントも黙ってはいなかった。


"弾昏"


 手のひらから衝撃波を出し、翔へと反撃をした。


 見ている分には互角のようにも見えたこの戦い。

 しかし、決着はこの後すぐについてしまうのであった。


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