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神編
1006話 重症
しおりを挟む「てことで、俺は二皇とやることになると思う。」
「おいおい、二皇ってあの二皇だろ?さすがのお前でも無理だ。」
「って思っても、お前ならやるんだろ。」
「わかっているな。」
「で、俺に出来ることはなんだ?」
「絶対に手を出さないでくれ。」
「そうか。わかった。」
「じゃあ、こっちの約束も一つ聞け。」
「あぁ。」
「死ぬなよ」
「当たり前だ。」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「ファンド!お前が行くことはあいつは望んでないぞ。」
「それでも、それでも行きます!翔さんに来るなと言われてても、これで翔さんに失望されようと。俺は俺の意思で助けにいきます。」
ファンドは翔とアイントのいる所へと向かった。
「あれは.....」
ファンドの目の前には吹っ飛ばされた翔の姿とそれに魔法を撃とうとしているアイントが見えた。
「助けなきゃ.....」
気がつけば、ファンドは翔の前に立っていた。
グサッ
「おい、ファンド!」
「翔さん.....ご無事.....ですか.....」
「なんだ、この人間は。」
「(刺さっているのは心臓部ではないが、出血量が尋常ではない.....。もってあと数分ってところ.....。)」
「おい、動くな。」
「翔さん.....俺のことは気にしないd.....」
「(意識を失っている。体温も低下してきている。これは、一刻も争う状態だ。)」
「誰かは知らないが、回復させるわけなどなかろう。」
"大地の怒り"
ドゴォン
「余計なことをするな.....殺すぞ。」
翔はアイントの攻撃を一瞬にして破壊した。というよりは、魔法を発動する前の魔法陣を破壊した。
「なんということだ.....。この技術を持っているものがあの人以外にもいたというのか。」
アイントの言葉など右から左に受け流していた。
それほどまでにファンドの状態が悪化していた。
「(身体の損傷が凄まじい。それに、血が足りない。"創造"が使えてれば.....。そんなことなど考えている暇はない。)」
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