テンプレを無視する異世界生活

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神編

1004話 二皇の真価

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「ふぅ..........」

「さぁ、第二回戦といこうか。」


スッ

ドンッ


「ガハッ.....速い.....何故だ。」

「何故もクソもない。誰が俺が本気だと言った。」

「お前と一緒でこっちも手の内はまだ明かしてないさ。」

「確かに今の効いた。だが、二度目はないぞ。」

「こっちもな。次は回復できないと思え。」


"魔眼"


「魔眼か.....面白い。こちらもいこうか。」


ブスッ


 アイントは自分の腕に虫を刺した。

 すると、アイントの容姿が変わった。先程よりもシュッとした感じの見た目になった。

 しかし、プレッシャーは以前より少しばかり強いような気もした。



シャッ


ドゴッ



「ぐっ.....」


 気がつけば、アイントは翔の腹に頭突きをしていた。


シュッ


 したと同時に、既に元にいた場所へと戻っていた。



飛蝗バッタか。」


 よく見ると、アイントの足の部分だけが発達しており、あの速さは跳躍力を利用して成されたものであった。



シュッ

サッ


 2度目の攻撃は翔はよけた。


「これを避けるか。」

「俺はお前より速いやつを知ってるからな。」


「お前、遅いよ。」



ブスッ


「ほぉ、ならばこれならどうだ。」


 アイントは元の身体に戻った。


「なぜ元に戻った。」

「貴様は私がただの蟲繰師だとでも思っているのか。ただそれだけの実力で二皇へと登りつめたとでも思っているのか。」

「否。私の真価はそんな所にはない。剣だけ、魔法だけ。そんなものではここまではこれまい。」

「全てが出来てのこの地位だ。貴様は私にまだ致命傷は与えていないだろう。」

「かかってこい。の二皇を見せてやろう。」


「では、遠慮なく。」


"阿劉流 矛ノ型 金獅子"



翔は腕を顔の前で構えた。


「雰囲気が変わったな。」


 この場の空気がすっかりと変わった。


 翔はアイントへと殴りかかった。


連打


連打


さらに連打


 翔は休む暇も与えずにアイントを殴り続けた。
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