テンプレを無視する異世界生活

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神編

991話 クッキー

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"超集中"


シュン


スパッ


 リンの放った矢は男の脳天をぶち抜いた。


「もう無理.....」


 リンは倒れた。


 この"超集中"は想像を絶するほど集中するため、使った後には絶対に倒れてしまうのだ。



「リン!!」

 3人はリンへとかけよった。

「大丈夫か!」

「大丈夫だって。ギダは心配性なんだから.....」

 3人はホッとした。



「コロスコロスコロスコロス」


 なんと、男は最後の力を振り絞り4人へ襲いかかってきた。



「油断は大敵だ。」


スパッ


 男の頭は吹っ飛び、その後ろにはバルムスが立っていた。


「やっぱり、こっちに幹部がいたか。」

「バルムスさんですよね?」

「あぁ、そうだ。こっちもやることやって、強い魔力を感じてこっちに向かってきた。」

「こいつは恐らく、ランクでいえば上から3番目の雑魚だ。」

「それでもこの強さだ。この強さのやつが200人はいる。その上の奴らは30人ほどだ。」

「マジかよ..........」

「正直、こいつより強いのとはやりたくないよね。」

「あぁ.....」

「それより、こいつらはなんか使わなかったか?途中から魔力がおかしいくらい上がっていた。」

「なんか、クッキーのようなものを食べていました。」

「クッキー?」

「そうです。普通のクッキーとは遜色のないものですが、それを食べた途端にレベルが違うほどに強くなりました。」

「それまでの実力は俺ら3人で余裕で倒せるくらいです。」

「それは、いい情報だ。一応、全班に伝えておこう。」

「あと、こいつだけかもしれませんが、再生もしました。」

「再生したのか.....それは、かなり厄介だな。」

「わかった。それも一応伝えておこう。」


 こうして、各地で交戦しているものへ伝えられた。

 その話はもちろん翔へも伝わっていた。


「再生能力があって、力が強化されるクッキーか.....」


                    ~ガロンド北部~



「レオ、どうするんだ?」

「前のヤツらの戦力は俺らの3倍どころじゃないぞ!」

「やるしかあるまい!」


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