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神編
976話 処理しきれない
しおりを挟む「おい、童よ。狙っておったのか?」
「まあね。どう考えても創造神が一番楽だ。アップ系だのどうこう考えなくてもいい。"創造"ってぶっ壊れスキルをあげるだけでいいんだからな。」
「だが、人選ミスは許されないぞ。下郎の元へとそのスキルが渡った瞬間に世界の危機にすらなりうるものだ。」
「俺が一国の王様をやってるって知ってて言ってるのか?」
「全く、いけ好かぬ童じゃ。」
「そういえば、神力については詳しく聞いていなかったな。」
「そうじゃったな。神力は既に童の中に存在しておるぞ。創造神の波紋が既に譲渡されておるわ。」
「なんだ、全然分からないぞ。」
「そりゃあ、一般の人族にはわからんよ。わかるのはせいぜい仙人や神族、魔族のトップレベルだろう。」
「それに、童が隠そうとすれば、下界で気づくものはまずおらん。相当な聖者くらいじゃの気づくとしても。」
自分でも気づかない莫大な能力を持つというのは不思議な気分だ。
「じゃあ、もうやることは無いんだな?」
「そうじゃな。特にこれといってやることは無い。」
「あ、それと、加護を与えるのはそろそろの方が良いと思うぞ。」
「それはなぜ?」
「竜神の勘じゃ。」
この竜神の勘が後に本当に当たることは誰一人として予想はしていなかった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「ファンド、伝えたいことがある。」
「なんでしょうか?」
「俺は神になった。」
「え?」
「俺は神になった。」
「いえ、今のは聞き返したわけではありません!神になった?とはどういうことで?」
「そのままの意味だ。」
翔は初めから説明した。
神になるための過程や、自分が創造神の座に腰をかけたことまで。
もちろんファンドは
「え、それは、あ、え...........」
理解しきれてはいなかった。
「まあ、なんだ、簡単にいえば今は昔の俺よりは強いっていうことだ。」
「なるほど、そういうことにしておきます。それ以外は処理に時間がかかりそうなので。」
「そうしてくれ。」
「それで、それは国民へは伝えるのでしょうか?」
「いや、伝えない。伝えたとて信憑性も低いし、神力なんて見えるやつはいないだろう。」
「下手なことをしなくてもそれなりに信頼はされているはずだ。かえって疑われるようなことをする必要は無い。」
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